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『鬼滅の刃』と『ゼスプリ』をコマ撮りでコラボ 「すごいクオリティ」「もっと評価されるべき」と絶賛の声

30秒の作品を完成させるのに1週間 「もちろん毎日行き詰まります」

 ――コマ撮り動画を1作品作るのに、何日くらいかかるのですか?
【篠原健太】10月にAnimistというYouTubeチャンネルを株式会社LuaaZとともに立ち上げて、そこで30秒前後のコマ撮りアニメを週一本のペースで投稿しています。撮影に4日、編集に3日と、30秒の作品を完成させるのに約1週間かかりますね。一番時間がかかったのは、「フィギュア炭治郎を動かして水の呼吸を再現するまで」です。

――とても緻密な作業だと思いますが、制作の過程で煮詰まることは?
【篠原健太】もちろん毎日行き詰まります。市販のオモチャやフィギュアはコマ撮りのために作られた人形ではないので、扱うのが難しいです。制作には時間がかかりますし、頑張って作っても面白くなければ価値を感じてもらえません。それを週一本作り続けるのは並大抵のことではないです。行き詰まったときは解決策が思いつくまで考えます。「なんとかする」という執念でしかありません。

――ファンの方からのコメントで、特に印象に残ったものは?
【篠原健太】「コマ撮りをやってみたくなった」とか「心が晴れた」「元気が出た」と言ってもらえると、自分のコマ撮りアニメにそんな力があるのかと驚きます。「息子に観せたら喜んでいます」というコメントも印象に残っていますね。親子で楽しんでもらえるのは本当に嬉しいです。

“コマ撮り”今後の可能性は“オモチャ文化”「画作りの方向で勝負をしてはダメ」

――コマ撮りの手法は非常にアナログですが、コマ撮りの可能性はどういったところにあると感じますか?
【篠原健太】僕はコマ撮りを映像技術の一手法として捉えていましたが、それだとCGでコマ撮りと同じ画作りができれば、コマ撮りが選ばれる確率は低くなる。なので、画作りの方向で勝負してはダメだと判断しました。子供の頃に遊び、大人になっても記憶に残るオモチャは文化にあやかれば、コマ撮りの可能性はあるだろうと僕は考えています。

――「コマ撮りをビジネスにつなげたい」とおっしゃっていますが具体的には?
【篠原健太】今やっているようにYouTubeで発信をして、世界中の認知と人気の獲得を目指します。ただ、発信者が増えているので、YouTubeでの視聴回数による広告収益には限界があると感じています。そんな中でも強いのが、バックエンドの商品を持っているYouTuberです。自分の動画で自分の商品を売れる人は生き残れると思うので、僕もそうなりたいと考えています。

――最後に2021年、および今後の目標を教えてください。
【篠原健太】今考えているのはオモチャの開発と販売です。自分で作ったオモチャでコマ撮りをして、そのコマ撮りが広告となり、オモチャを売ることができたら素敵だなと思います。目標はそこですね。

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