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(更新: ORICON NEWS

不倫サレ妻「この屈辱は一生忘れない…」怒りの復讐 漫画作者語る「人の不幸をのぞき見たい」心理

 不倫をテーマにした作品が根強い人気を集めるなか、夫が娘の幼稚園の先生と不倫するというリアリティあふれるサスペンス物語を描いた漫画『ダウト 私が夫を愛するほど夫は私を愛してない』が注目を集めている。誰もがうらやむ“理想の夫婦”に隠された闇と、浮気をされた妻の爽快な復讐劇が、「スッキリした」と読者に好評だ。「人の不幸を覗き見たい」社会の風潮から生まれた不倫マンガを手がけたはやしだちひろさんに話を聞いた。

「信頼している人に裏切られるおもしろさ」を描きたかった

――『ダウト 私が夫を愛するほど夫は私を愛してない』は、リアリティのある身近な設定と、不倫された妻の逆襲劇が話題です。

はやしだちひろさん“ゲス不倫”などの言葉が飛び交うなど、世間で不倫が大きな話題になっていた1年半ほど前に、編集者さんとの雑談から盛り上がって生まれた作品です。当時、人の不幸を覗き見たい…という社会の風潮を感じて(苦笑)、不倫ものは人気があり、そのジャンルの漫画作品も増えています。

――旦那が幼稚園の先生と不倫していたなんて…。

はやしださん日常のなかで、もし信頼している人に裏切られたら…と思いました。清廉潔白なイメージがある幼稚園の先生が豹変していったら、怖いけど惹きつけられる。主人公が主婦だから接点もたくさんあって、子どもが絡んでいったらますますドロドロになると考えました。

――幼稚園の先生と夫の不倫は、実際にもよくあるのかは気になるところです。

はやしださんよく聞く話ではあります(笑)。ただ、本作は実話ではなくフィクションです。こういうことされたら嫌だな、こういう人がこういうことをしたらすごく怖いなというのをイメージして作りました。男性の不倫はよく話題になりますが、既婚女性の不倫もけっこう多い。私のまわりでもたくさんいます。そういう話を聞くことも多くて、イメージが湧きやすかったです。私自身に不倫経験はありませんが(笑)。

「もやもやさせたくない」エンタメ作家のポリシー

――創作者として、不倫をテーマに描くおもしろさはどんなところですか?

はやしださん自分がされたら嫌だけど、人の不倫はおもしろいというところですね(笑)。人の不幸は蜜の味と言いますし。人間同士の醜い憎愛劇がフィクションだからおもしろい。ドラマや漫画だから楽しめるんですよね。

――不倫の話題が絶えません。

はやしださんいけないこととわかってはいても、それがはるか昔から続いているということは、人を惹きつける普遍的な何かがあるんでしょう。リスクを冒してまで愛に溺れてしまう不倫を自分もやってみたい、という願望もうっすらと持っているのかも…。不倫って実は遠いようで近い。日常にあって、いつ自分の身に起きるかわからないものなのかもしれません。もちろん、不倫していない人のほうが多いでしょうけどね。


――不倫物語を描くにあたって、留意しているポイントはありますか?

はやしださんどの登場人物にも共感できる要素を加えています。浮気をしてしまう夫、浮気する女性にも、それぞれの想いがあります。エンタテインメント作品ですから、読者の方全員に不快感を与えないというのは不可能。ただ、ストーリーの途中ではそうなるかもしれませんが、最後には絶対にもやもやさせません。スッキリ爽快感を得てもらいたいというのがポリシーです。
『ダウト 私が夫を愛するほど夫は私を愛してない』はやしだちひろ著
高野晴香は、4歳の娘・茜とイケメンの年下夫・拓海と人も羨む仲良し家族を築いていた。義父母との関係も良好、趣味のビーズ細工を生かして自宅で教室が開けるよう、準備する充実の日々を送っていた。しかし、晴香は茜の出産時、生死をさまよった恐怖から二人目を出産することには躊躇していた。出産後、命を落として何者かが「母の座・妻の座」に入ろうとする悪夢を見た晴香に、現実の災難が降りかかろうとしていた──。恵まれすぎた理想の夫婦に待ち構える落とし穴とは?
●ぶんか社のスマホ専用サイト『マンガよもんが』(外部サイト)にて配信中

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