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モラハラ夫の言動に「心が壊される前に…」、耐える日々過ごした漫画作者のメッセージ
浮気相手と会えなくなることに苛立つ夫「ほかの女はどんな酷いことをしても許してくれた」
カコマツさん入籍してすぐ、無視される日々が続きました。後にわかったんですけど、その頃から不倫相手と逢瀬を繰り返していたので、結婚してその女性と会えなくなったことに腹を立てていたみたいです。いつも身勝手な欲望で、自分の思い通りにならないとモラハラ言動を繰り返していました。
──結婚後も、ため息で威嚇してきたり、「育児はやらないからな」と宣言したりと、ひどい言動が続いたそうですね。
カコマツさん「(ほかの女は)どんなに酷いことされても許してくれた」「お前の友だち、全員ブスそうだな」と言われたこともありました。私を馬鹿にしたり、身内の悪口を言ったりすることで優位になって、心の安定を保つ人だったんです。日々を耐えるために、とにかく何か言われても無視していました。言い返してムキになると相手の思うツボなので、何を言われても無視することが、モラハラ夫の対策としては一番効果的でしたね。
──モラハラ状況を細かくメモして記録していたことが、後の離婚裁判で大変役立っています。
カコマツさん日々、発言がコロコロ変わるので、言動を日付とともに記録していました。時系列でまとめていたので、弁護士にも経緯を説明しやすかったですし、訴状を作成するうえで証拠資料として役立ちました。子育てをしていると、日々がいっぱいいっぱいで忘れっぽくなるんですけど、日記は強い武器になったと思います。
「治療か離婚か」モラハラ夫を持つ嫁の選択肢
カコマツさんまだ赤ちゃんでしたが、やっぱり不快な表情をしていました。元旦那に向かって、おもちゃを投げることも何度かありました。私は息子を守るために、四六時中、とにかく息子から離れないように努めていました。
──モラハラ気質を改善するために、試みたことはありますか。
カコマツさん元旦那と会話していて気付いたんですが、モラハラの原因は幼少期に満たされなかったことかもしれません。本人もそのように感じていたようです。ですので、カウンセリングや心療内科の受診を勧めたんですけど、頑なに嫌がったので、結局は諦めました。
──ブログやインスタグラムでは、離婚に向けて調停から裁判までの細かな経緯をまとめた『離活のすべて』も反響を集めています。
カコマツさん同じように苦しんでいる方から「勇気が湧きました」「私も離活を始めます」という声をいただきました。経済的なゆとりはまったくありませんでしたが、元夫のように安月給で浪費家、育児もしない夫と我慢しながら暮らすよりも、離婚して児童扶養手当、養育費などをもらいながらフルタイムで働いたほうが、経済面でもメンタル面でも人生が豊かになると思ったんです。もちろん、子どものことも真剣に考えた結果です。
近年は養育費に関する法律もかなり改善されていて、それはやはり女性たちが自分の経験から声をあげたからだと思うんですね。私も微力ながら、女性が生きやすい社会作りの一助になればという思いを込めて漫画を描いています。
──最後に、モラハラに悩む女性に向けたメッセージを。
カコマツさんモラハラ夫を持つ女性の選択肢は、治療のサポートをするか、離婚するか。その2択しかないと思います。心が壊されてしまう前に、どちらか選択してほしいです。