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Snow Man岩本照、デビュー1年目の勢いにも満足せず「安全な道はつまらない」

ハードルは自分たちで上げ、乗り越える「良くも悪くもSnow Manっぽい」

(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会

(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会

 デビュー以来、シングルの売上はもちろん、メディア露出、登場雑誌の売上、SNSのトレンド1位など、話題には事欠くことはない。年末には、大みそか恒例『第71回NHK紅白歌合戦』の単独初出場という大舞台を控える。反響は本人にも届いていて「毎回、CDショップを見に行くんですが、(陳列の)ポップがうれしい。応援してくれる人がいることを生で実感する」「電車に乗っていて、男の人に『岩本くんですか』と声かけられたりする」「この前、映画館にいったときに『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』のポスターの前にいたご夫婦が『Snow Man知ってるよ』『これ、タッキーが監督したらしいよ』と会話しているのをちょっと離れたところで見ていました。うれしいです(笑)」と一つひとつを、少し恥ずかしそうに、楽しそうに語る。

 だが、そんな生の声に触れながらも、SNSは「あまり見ない」とも。「そこで左右されすぎて自分がやりたいことがブレるのは嫌。いろんな情報が溢れすぎていて、自分の言葉が『そんなつもりないのに』という拾われ方をしちゃうと、じゃあ何も言わない方がいいのに、とか(自らが演じた)新吉みたいになっちゃう。良くも悪くも切り替えないと、自分が自分でいる意味がなくなっちゃう。なにか自分たちが番組を演らせてもらったり、それがトレンド1位になる、とかはもちろん知っていますが、そのためにやってるわけではない」とネットに対しては適度な距離感を保っている。

 「『ついてこい』と口で言うのは簡単だけど、それより、『ともにサポートしてくれる人たち含めてSnow Man』だと。みんなでいろんなことを達成していければ。デビューしてから恩返しという想いはありながら、結局サポートされっぱなしになっちゃっている。『ありがとうございます』『いえいえそんな…』の一生“いたちごっこ”なんでしょうね。純粋にうれしいですし、良くも悪くもハードルが上がるのはSnow Manっぽい。ハードルを自分たちであげて、それを乗り越えていかないと面白くない。安全な道はつまらない」。

 妥協のない姿勢は今までの、そしてこれからの『滝沢歌舞伎』にも表れるだろう。「滝沢くんが主演をしていた時と、昨年、自分たちがメインで演らせてもらった時の心境は違いました。去年は、プレッシャーもあったけど『本当にできるの? 大丈夫なの?』みたいな煽られ方が好きで(笑)。プレッシャーがないとやりがいを感じないんです。だから、初日の幕をあけて、舞台に入ってきた時は気持ちが良かった。

 でも千秋楽では“やりきった感のなさ”というか、達成感はなかった。今までは千秋楽、おつかれ!みたいな感じがあったけど、『一旦休憩しましょう』みたいな感じ。今までは、目的地に向け、スタートして目的地が千秋楽。(前回は)目的地はないけど出発して、千秋楽は最初のサービスエリア。まだ始まったばかりという感覚があった。千秋楽は過ぎたけど、ここからすごい道のりになってくるぞ、みたいな感覚を鮮明に覚えています。

(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会

(C)2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会

 それほど、背負っている人についていく側から、背負う側についた瞬間だったんです。フロントに立つってこういうことなんだって。(その後主演した)『映画 少年たち』とはまた違った。滝沢くんが客席にいて、あの感じは不思議でした。絶対に守らなきゃいけない、親父から受け継いだ畑みたいな感じでしょうか。いずれバトンを渡す準備もしなければいけない。その時、バトンが重ければ、重いだけ、これを受け継ぐんですか、と後輩が思うくらい進化させた状態で次に渡したいです。それほど作品と向き合ってるのかな」。

 このインタビュー後、舞台『滝沢歌舞伎ZERO 2021』が来年4、5月に新橋演舞場、6月には御園座において劇場公演されることが発表された。これからのSnow Man、そして『滝沢歌舞伎』。ジャニーズの伝統を守りながらも、想像もできなかったチャレンジで驚かせ、新たなファンを獲得していく。ひとつの大きな経験を胸に、9人はこれからも高みを目指して歩んでいく。

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