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「YouTubeはTVから覇権を奪ったのか?」同社No.2がその問いに回答 日本人クリエイターの更なる可能性にも言及 

テレビは競合ではない 多様性を持ったコンテンツを提供するための重要なパートナー

――日本ではいまや、テレビにとって代わり最も影響力のあるメディアと考えるユーザーも多いです。キンセルさん自身、テレビから覇権を奪ったという認識はありますか?
ロバート・キンセル いやいや(笑)。日本においては、特にテレビの影響力が高いので、覇権を奪ったとは全く思いませんよ。ですが、各テレビ局がYouTubeチャンネルを始めたということは非常に嬉しく思います。その利便性や相乗効果を理解し、テレビ局発の独自コンテンツとして成長することを期待しています。また、現在のような非常事態に対してもユーザーと繋がる方法のひとつとしてYouTubeを活用していってくれることを望んでいます。

――テレビを競合として見ていないと。
ロバート・キンセル その通りです。我々として今後行うべきことは、テレビを競合として見るのではなく、ユーザーに対し多様性を持ったコンテンツを提供するための重要なパートナーとして考えています。そのためにも我々は、広告収益だけでない新たな収益構造を構築し、パートナーの皆さんにより還元していけるよう努めることが大切だと思います。

差別や誹謗中傷コメントへの対応は? 非常に厳しい“アクション”を取ることが我々の使命

――なるほど。ただ、YouTubeのメディアとしての影響力は絶大です。近年、日本ではSNSを中心に誹謗中傷コメントで悲しい出来事も起こっています。これはYouTubeにおいても“対岸の火事”ではないでしょう。
ロバート・キンセル 仰る通りです。日本で起きた悲しい出来事に関して私自身もよく知っており、謹んでお悔やみを申し上げたい。このようなことが繰り返されないよう、我々YouTubeとしては非常に厳しいガイドラインやポリシーを設けています。差別やいじめに繋がるような動画があった場合、また同様のコメントがあった場合は非常に厳しいアクションを取ることが定められています。また、専任の対策チームを常に監視の目を光らせており、今後も責任を持って取り組んでいきます。それがユーザーの皆さんの安全性、健全性の向上につながると確信しています。YouTubeに今後も多くの才能溢れるクリエイターに参加してもらうためにも、これは我々の使命と言えるでしょう。

 今回、多忙な中でオンラインインタビューに応じてくれたロバート・キンセル氏。取材を終えて感じたのは、氏が有能なビジネスマンであるのことはもちろん、いちユーザーとしてYouTubeを、そしてクリエイターを愛しているということ。瞳を輝かせながら日本人YouTuberを語る氏を見ていると、なるほど魅力的なビジネスマンのもとには魅力的なクリエイターが自然と集まってくるということが改めて実感できる。今後YouTubeから、新たなスタンダード足りうるコンテンツが、どのような形で生まれるのか? そして、日本においてYouTubeがどのような立ち位置を形成していくのか? 引き続き注目していきたい。

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