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ビックリマンにもデジタル化の波…LINEが作るトレーディングカードの新しい形
モノからデジタルへの過渡期に起きる反発、エンタメ業界の新たなマネタイズモデルの確立へ
LINE エンターテイメント事業推進室 室長の上遠野大輔氏は「音楽でもサブスクサービスが始まるとき、CDの売上が下がるからとなかなか一歩を踏み出せませんでした。過去の歴史を見ると、モノからデジタルへの移行においては、いろいろな反発が起きるなかで、徐々に動き出して成功させてきています。同じようなデジタルシフトをカードでも進めていき、物理的なモノとは市場が違うということを示していかなければならない。新しいマーケットという認知を今年中に作っていくことに使命感をもっています」と力を込める。
エンタテインメントにおけるさまざまなデジタルサービスを展開してきているLINE。そのエコシステムのなかでのデジタルコンテンツという文脈における連動により、VVIDにはLINEならではの付加価値が生まれてくる。上遠野氏は「デジタルにおけるC to Cのユーザー間コミュニケーションの一環となる、コロナ禍のエンタテインメント業界の新しいマネタイズをLINEの役割としてなにができるのかが、VVIDの肝になっています。デジタルにしかできない良さや利便性をしっかり活かして足場を作っていきたい」と意気込んでいる。
(文/武井保之)