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「大腸ガンのステージ4」余命宣告されたBL漫画家、それでも描き続ける理由「絶望するのはまだ早い」

創作活動支える夫の協力、ガン患者の家族に伝えたいこと

  • 1話より

    1話より

――現在は化学療法を受けながら創作活動をされているそうですが、以前と違うご苦労もありますよね。

【ひるなまさん】やはり、抗がん剤のさまざまな副作用、特に手がしびれることですね。しびれは経験するほど蓄積するらしく、今はまだ症状を抑えられていますが、いつか自由に描けなくなるのではと思うと、正直怖いです。サークル活動(同人誌)も続けていますが、今はコロナ禍の影響がありますから。長期の抗がん剤治療で身体の免疫が落ちていて、健康な人よりもシビアに他者との接触を控えねばならないので、仲間との交流ができないのが悲しいです。

――本作では旦那様の協力も描かれています。

【ひるなまさん】手のしびれを予防するために大事なのは、水などの寒冷刺激を避けることなんです。夫は「漫画を描くために、手のしびれは絶対に避けたい」という私の話を真剣に聞き入れてくれて、食器洗いなどをすべてやってくれるので、感謝しています。

――同じような、ガン患者の家族に伝えたいことありますか?

【ひるなまさん】患者の家族の皆さんには、「患者本人と腹を割ってたくさん話をして、本人の希望やつらさをよく聞いてほしい」とお伝えしたいです。抗がん剤の副作用は人によって千差万別なので、どうか患者本人との対話を大切に、行き違いなく、少しでもラクに過ごさせてあげてほしいです。

自覚症状のない大腸がんの怖さ、「些細な異常でも勇気を出して受診してほしい」

  • 2話より

    2話より

――経験されたからこそ思う、大腸ガンの怖さとは?

【ひるなまさん】「自覚症状がまったくない」ということに尽きます。特に、私のような直腸近くではない、奥まった結腸ガンだと、なかなか出血の確認が難しいようで。些細な異常でも勇気を出して受診していただきたいです。

――ガンになったことで、気づいたことはありますか?

【ひるなまさん】ガンを告白したとき、いろんな方が「私も去年ガンになって…」「うちの父もこないだ〇〇ガンで…」と教えてくださって、身の回りにこんなにガン患者さんがいたんだ!? と思いました。そのあと調べたら、日本で100万人近いガン患者が毎年新たに診断されていると知り、驚いて…。それまで、いかに他人事、無関心だったかを思い知りました。

――本作で、読者に伝えたいことを教えてください。

【ひるなまさん】若くても検診を毎年受けること、医療保険に入ることです。経済的な問題は精神状態に直結します。とくに独身や一人っ子の人は、なおさら保険に入った方がいいですよ。あとは、「ガン患者も結構普通に働いて、買い物して、食べて飲んで笑って生きてるよ〜!」ってことを実感して、受け止めていただけるとうれしいです。暗く慎ましく、病人らしい顔をしたところで、ガンが消えるわけではありませんから。

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