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「怒られる覚悟で…」テレ東“10人の突破者“が集結、異彩放つ新部署のたくらみ
ライバルはYouTuber? 怒られる覚悟で臨んだ配信企画
10人のプロデューサーが赤裸々トークを展開するオープニングイベント『テレ東社員だらけのワンコイン裏サロン』から始まり、『生でやりすぎ都市伝説ナイト』や『生勇者ああああ〜無観客生配信って聞いたんで面白いけど地上波でボツにしてた企画、ちょっと試してもいいですかライブ〜』、『佐久間宣行スペシャル企画「クイズか、宝か!?〜見えない企画を試してみる会〜」』など、9日間で販売されたチケット数は1万7940枚。十分に収益を生んだ結果となった。
「ほぼ無計画で、準備期間は3週間。もう出せるものを剥がすしかない、怒られる覚悟で臨んだのですが、度胸が据わっているメンバーだからできたことかもしれません。他局と勝負するのではなく、テレビ東京の幅を広げるため。そして表現の場を自分たちで作っていくことをやるのみ。もう勇気だけでやっていますよ(笑)」
幸先いい新部署の立ち上がりは、まさに機が熟していたからなのか。テレビ局の危機感から生まれたものでもあるが、逆境に強いテレ東の社風が生んだ英断とも言える。
「好きで逆境になっているわけではないんですよ(笑)。半沢直樹さんがおっしゃることが分かり過ぎる。好きなおにぎりの具は何ですか?と言われたら、“逆境”と答えてしまうかも(笑)。今は、業界全体でも視聴率だけの評価で本当にそれでいいのかと、いろいろな悩みを問いかけていくタイミングにあると思っています。失敗も成功もばくばく食っていく。それでも胸を張っていたいですね」
時代の半歩先を行くテレ東のバラエティ番組スタイルに、今こそ時代が追いついた? そんな風にも思わせるプロデューサー集団の思惑さえ感じられる「伊藤部」。どんな“規格外”を見せてくれるのか、楽しみだ。
(文/長谷川朋子)