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子ども人気は『鬼滅の刃』並み?4年目もヒット『ざんねんないきもの事典』、共感呼ぶ”ざんねん”な生き様

生き物へのリスペクトとユーモアを持って伝えることのバランスの難しさも

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――制作において気を付けていることがあれば教えてください。

タイトルこそ「ざんねん」と付けていますが、決して生き物のことをバカにするようなことはないように気をつけています。一生懸命生きている生き物たち、そして私たち人間には計り知れない生き方をしている生き物たちに、つねに尊敬の念をもって、紹介の仕方を考えるようにしています。それと子どもにとって分かりやすくおもしろい文章との両立には、いつも頭を悩ませています。また、本書は写真ではなく、親しみやすいイラストを採用しているのですが、このイラストも、実は写真資料などを何十枚も見た上で描いてもらっています。体の色、足やしっぽの付き方など、細かいところにも気を配っています。

――大きな絵や文字でわかりやすい印象を受けますが、現代の子どもたち向けな“一目でわかる”といった点も意識されているのでしょうか。

「ざんねんないきもの事典」シリーズは、もともと本を読むのが苦手な子に向けてつくった本です。なので、文字量も最低限に、小学生でもイメージしやすい例え表現もたくさん盛り込みながら、サクサク読める工夫をしています。1〜2ページ完結なので、どこから読んでも、そして何巻から読んでもOKです。「いままで本をまったく読まなかった子が、この本は自分から進んで読んでいる」との声をたくさんいただけています。
――「ざんねんないきもの事典」シリーズを通して、どんなことを伝えたいですか。

“ざんねんないきもの”は、この本に載っている以外にもまだまだたくさんいます。そして、生き物については、まだ分かっていないこともたくさんあります。みなさんも動物園や水族館、自然に出かけて、“ざんねんないきもの”を探してみてください。そして、他の本なども読んで、生き物のことを調べてみてください。また、私たち人間にもたくさんのざんねんがありますし、みなさんにも苦手なことはあると思います。ざんねんないきものたちの生きざまを見て、「ぼくと一緒だな」と共感したり、「これでもいいんだ!」と励まされたり、「自分も頑張ろう!」と勇気をもらったりしてもらえたらうれしいなと思います。

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