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『Nizi Project』発 NiziU誕生までの“評価”“努力の跡”を振り返る【Part 2後編】

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(7月21日掲載)

約1年かけて行われた大規模オーディション『Nizi Project』(通称:虹プロ、ニジプロ)からついに、9人組グローバル・ガールズグループ「NiziU」が6月26日に誕生し、早くも6月30日にデジタル・ミニアルバム『Make you happy』で“プレデビュー”を果たしました! ストイックに切磋琢磨し、さまざまなミッションを乗り越えてきた練習生たちの努力、総合プロデューサー・J.Y. Park氏の的確かつ胸を突く名言の数々で、番組視聴者の心をワシづかみにしてきました。この記事では、応募総数1万231人の中から9人のデビューメンバーが発表されるまでの “ファイナルステージ”を一気に振り返ります。

※ネタバレを含みます
※年齢はすべて各審査当時です
Nizi Project Part 2 プレイバック

◆ミッション3:チームバトル

いよいよ大詰め。デビューメンバーを選ぶファイナルステージに向けた最後のミッションは「チームバトル」です。J.Y. Park氏の「イメージ」を基準に、3つのチームに分けられました。

・マヤチーム:マヤ(リーダー)、ミイヒ、ユナ、アカリ
・リマチーム:リマ(リーダー)、リオ、リリア、ニナ
・マコチーム:マコ(リーダー)、リク、マユカ、アヤカ、モモカ

イメージはそれぞれ、マヤチーム「感性的」、リマチーム「Young & Energetic」、マコチーム「準備が整っているエンターテイナー」。それぞれのチームの個性を活かすための猛練習が続きました。

サプライズレッスンで見せた“親心”

ミッション2週間前、J.Y. Park氏は各チームの練習にサプライズでやって来ました。驚きで固まる練習生たちに「緊張しないでください。今日は評価しに来たのではなく、皆さんがこれから2週間、どんなことを練習すればいいのかをアドバイスするために来ました。練習を見てからそれぞれにアドバイスするね」と告げます。VTRでは「今までは評価のみをしてきたので心配もありますし、友達のように手伝ってあげたくて」と真意を明かしました。

リマチームへのサプライズレッスンは14:25〜17:08

リマチームのレッスンでは、高音が得意なニナさんが、低音の音程が不安定になる原因について「中音、低音を大きく歌おうとするからです。低い音も声を強く出そうとするから音がブレてしまう。マイクが大きく聞こえるようにしてくれるから、ニナさんが大きな声を出す必要はない」と助言。ニナさんは自分では気づけなかったことを教えてもらい、納得顔です。

リオさんに対しては「ダンスはたくさんやってきたけど、歌の経験はかなり少ないので歌に対する自信が足りない」と指摘したうえで「2週間、曲をたくさん歌うことが重要」と練習量を増やして自信をつけることを提案。「リオさんに足りないところをニナさんがたくさん持っています。一緒に練習していたら自然といい影響を受けると思う」と進言しました。

マコチームへのサプライズレッスンは17:09〜18:44

マコチームのレッスンでは、ダンスに関しては「パワフルにするというのは最初から最後まで力を入れるのではなく、アクセントをうまくつけるということ。最初のアクセントだけ力を入れたらいい」と指南。アヤカさんは「空気を胸にためながら歌うから歌声が不安定になります。空気が全部、下っ腹のほうにいくようにすべきです。肩と首から力を抜いて、姿勢は正しく」という助言を実践すると、「声が出しやすくなったと感じます」と効果てきめんです。

マヤチームへのサプライズレッスンは18:45〜21:48

マヤチームのレッスンでは、動作一つ一つをもっと大きく見せる方法として、腕の付け根の位置の固定概念を変えることなどを具体的にアドバイス。そして、なかなか本来の実力を発揮しきれずにいるユナさんに向けては「1位にもなれるし、13位にもなりえる。それが誰にかかっているかというと、ユナさん自身。スランプがとても悪いタイミングに来たみたい。もし残りの2週間で最善を尽くさなければ、ずっと後悔することになると思う。最後のチャンスだよ」と優しく語りかけ、“親心”を見せました。

ファイナルステージ前最後のミッションスタート

2週間後、いよいよミッション3当日を迎えました。1位チームは全員キューブを獲得でき、2・3位のチームは個々の実力を見て、追加キューブが授与されます。3チームが入場するとJ.Y. Park氏は日本語で「僕がアドバイスしたことは、パフォーマンスする時だけは全部忘れて、思い切り楽しんでください。じゃあ、はじめましょう!」と告げました。


【1番手】マヤチーム(マヤ、ミイヒ、ユナ、アカリ)
チーム名:IRIS
課題曲:『Feel Special』/TWICE

マヤチームのパフォーマンスは8:30〜22:30

4人のパフォーマンスが終わり、拍手を贈ったJ.Y. Park氏はしばらく言葉が出てきません。「僕が一番気にしてした練習生がいました。練習生の期間が一番長くて、自分が一番うまくやらないといけないというプレッシャーがあったと思います。それが完全にストレスとなって、よくない状況を引き起こしたんだと思います」と切り出すと、ユナさんの見違えるようなダンスと力強い歌声を称賛。「どれだけつらかったのか想像できるので、急に僕が泣きそうになりました。(今まで)すごくこの言葉を言ってあげたかったんですが、本当に上手でした!」と褒められたユナさんは、両手で顔を覆って号泣しました。

一方、ミイヒさんに対しては「今までのパフォーマンスの中で一番残念でした」。予想外のコメントに、マヤチームのメンバーも控え室で見守っていた2チームも固まります。「ユナさんが持っていたすべての心配とストレスを、ミイヒさんが代わりに持ってあげたように見えます。まず歌声が出ていませんでした。歌も不安定でしたし、ダンスも縮こまっている感じでした。だから表情までも固まりました」と指摘。それでも「チーム全体の評価としては、美しくて感動的なパフォーマンスでした」とチームとしては高い評価を得ました。

舞台裏で4人は円になり、長いスランプから脱したユナさんは「もうちょっと私たちができていたら、ミイヒの負担を受けられたと思う」と、ミイヒさんのプレッシャーに気づいてあげられなかったことに対する申し訳なさを伝え、「J.Y. Parkさんは惜しかったと思ってるだけだと思うから、あんまりスランプにはまらないでほしい、本当に」とミイヒさんの心に切実に訴えかけました。


【2番手】マコチーム(マコ、リク、マユカ、アヤカ、モモカ)
チーム名:2K5
課題曲:『Heartbeat』/2PM

マコチームのパフォーマンスは9:27〜21:00

食い入るようにステージを見守ったJ.Y. Park氏は満面の笑みで拍手を贈ると、開口一番「マコさんは本当にすてきです! ずっと同じことばかり言っているので聞き飽きたかもしれませんが、とてもすてきです。足りないところを探すのが難しい」と絶賛します。5人がステージを降りたあとにも「マコさんはやっぱりマコさんだ! リーダーとして、歌手として!」と、興奮気味にスタッフに伝えたほど完璧なパフォーマンスを見せました。

そして、サプライズレッスンの時に「『最高の私を見せてあげる』。そういう欲を持つことが必要」とアドバイスされたマユカさんが、ついに“覚醒”しました。曲に深く入り込み、人が変わったような表情でパフォーマンスするマユカさんに、「歌う時も踊る時も全部、自信にあふれていました。歌とダンスがパワフルでカラフルでした。マコさんは13人の中でトップクラスの実力ですが、マユカさんも負けていませんでした」と太鼓判を押しました。

一方、これまで絶賛続きだったリクさんに対しては「今までずっと成長してきた中で初めて少し立ち止まってしまった印象です。下手だったわけではありません。でも、今までずっと成長し続けてきたリクさんに対する期待値には少し及ばなかったです」と残念そう。

モモカさんには「ずっと同じ場所にいるように感じます。マユカさんとアヤカさんは2人とも、東京合宿の時実力はモモカさんより高くありませんでした。でも、この2人が成長していることはモモカさんから見ても感じられますよね? 僕は怒っているのではなくて本当にもどかしい」と胸の内を明かします。「とても優れた歌手、スターになれる素質があります。素質に恵まれているのに発揮できないのはとても残念」と歯がゆさを伝えました。


【3番手】リマチーム(リマ、リオ、リリア、ニナ)
チーム名:We bling
課題曲:『ICY』/ITZY

リマチームのパフォーマンスは0:30〜9:35

明るくエネルギッシュなパフォーマンスに拍手を贈ったJ.Y. Park氏はまず「今日踊った練習生の中で、リオさんが最高でした」とリオさんに賛辞を贈り、東京合宿のダンスレベルテストで「歌手ではなくダンサーのように見える」と指摘したことをリオさんが理解し、直したことを評価します。「僕(観客)とつながっているひもをしっかりつかんだまま、感情を通わせながら踊っていました。力、正確性、柔軟性、雰囲気。すべて備わっていました。しかも今日は歌までも上手でした」とサプライズレッスン後、歌の練習量を増やした成果も称えました。

リオさんとは逆に、歌が得意でダンスが苦手なニナさんは「ダンスが本当にうまくなりました。隣の3人はダンスがとても上手です。この3人と一緒に踊って悪目立ちしていなかったというのは驚くべきことです」と褒められてうれし泣き。

リマさんに対しては「歌が本当に上手です。ラップ、ダンス、パフォーマンス、表情で自分を見せようとしているようですが、歌が本当に上手。それをリマさん自身に知っていてほしい。最高のレベルまでいけると思います」と気づきを与え、リリアさんには「今まで見たパフォーマンスの中で一番上手でした。可能性をたくさん見ることができました」と成長を喜びました。


チームバトルのチーム順位発表を前に、J.Y. Park氏は「まず全員が誇らしいと褒めてあげたいです」とねぎらったうえで、1位はトップバッターを務めた「IRIS」(マヤチーム)に決定。号泣するマヤさん、ユナさん、ミイヒさん、アカリさんの4人にキューブが授与され、2位は「We bling」(リマチーム)、3位は「2K5」(マコチーム)の結果となりました。

チームバトルのチーム順位発表は9:35〜13:05

韓国合宿初の脱落者に練習生たちが涙

続いて個人順位の発表です。9位までがキューブを獲得できると伝えられます。1位はチーム成績では3位だったマコさんが選ばれ、韓国合宿初の1位に顔を覆って涙しました。J.Y. Park氏は「カッコよかったです。チームは1位になれませんでしたが、リーダーとして個性が違う5人を1つのチームにまとめましたし、マコさんのパフォーマンスが完璧でした」とリーダーシップも含めて評価されました。

2位は、ミッション2の8位から6ランクアップとなったリオさん。自己最高の順位となり、驚きでぼう然とします。3位には同じく11位から8ランクアップとなったマユカさんが入り、こちらも自己最高位。9位にはリリアさんが入り、韓国合宿初のキューブ獲得に号泣しました。一方、これまで上位の常連だったリクさんが10位。ミッション1で1位だったミイヒさんは11位まで順位を下げました。

チームバトルの個人順位発表は13:05〜23:57

■チームバトル個人順位 ※敬称略
1位 マコ(追加キューブ)
2位 リオ(追加キューブ)
3位 マユカ(追加キューブ)
4位 アカリ(キューブ)
5位 マヤ(キューブ)
6位 リマ(追加キューブ)
7位 ユナ(キューブ)
8位 ニナ(追加キューブ)
9位 リリア(追加キューブ)
10位 リク
11位 ミイヒ(キューブ)
12位 アヤカ
13位 モモカ

そして、ミッション2に続いて2回目の最下位となったモモカさんの脱落が決まってしまいました。J.Y. Park氏が「最下位に2回なったモモカさんは残念ですけど、ここまでです」と告げると、練習生たちは涙、涙……。モモカさんは静かにうなずきました。「ここで落ちたことを悲しく思わないで、ここまで来たことを誇らしく思って、この経験をもとにもっと頑張ってください」と激励されたモモカさんは涙をこらえ、1人ステージを降りました。

VTRで『Nizi Project』を振り返ったモモカさんは「韓国に来てから後悔ばかりで、今考えると本当になんで、ミッション1、ミッション2の時はあそこまで努力してなかった自分がいるんだろうと思うくらい」と悔やみつつも、「『Nizi Project』は私の人生を変えてくれた1つのストーリー、そういう記憶で一生残ると思います」と語りました。

こうして、デビューメンバーを決めるファイナルステージには12人が進出することが決定しました。

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