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「いつだってお母さんは味方なんだ…」幼少期の思い出漫画に反響、作者語る“母の偉大さ”

  • 「今、自由に漫画を描いているのは母のおかげかもしれん…」(画像提供:仲曽良ハミさん)

    「今、自由に漫画を描いているのは母のおかげかもしれん…」(画像提供:仲曽良ハミさん)

 SNSで子どものころの家族との思い出を漫画にして投稿しているツイートが話題に。「今、自由に漫画を描いているのは母のおかげかもしれん…」というつぶやきとともに投稿された作者の思い出漫画には、どんなときも真っ先に “味方でいてくれる”母の姿があった。作者の仲曽良ハミさんに、投稿の反響や漫画でこそ表現できる母への思いを聞いた。

なぜかラクになる母の言葉「良いと思ったことは言葉にして認めてくれた」

 雲のない晴天の日に、外で絵を描く授業があったときのエピソードを漫画にした仲曽良さん。「よく見て描くよーに」と先生からの言葉があったが、空には何も浮かんでおらず、絵を描くにはどこか味気ない。想像で「オリジナルの雲を描いちゃおう」と実際には存在しない雲を描き加えることにした。すると、同級生から「何勝手に雲描いてんの? どこにもねーじゃんそんなの!」と非難する言葉が。先生からも「悪くはないけど、まずあるものを正確に描こう」と言われてしまう。

 下校後、「雲描いたっていいじゃん」と自室でいじけていた仲曽良さんに「ご飯できたわよ」と声をかけるお母さん。「ごはんいらない」とあからさまに不機嫌な態度をとった仲曽良さんの反応を見て、お母さんがさらに声をかけた。

「あんた、相変わらず絵だけはうまいわねー。この絵、雲がいいわね。母さん、子どもの頃乗りたかったのよ…雲。いいじゃないどっしりしてて。この雲なら乗れそう」

 仲曽良さんがずっと気にしていた“雲の存在”をお母さんはあっさり肯定して、これからも楽しく絵が描ける気持ちになれるよう自然と促してくれたのだ。この漫画投稿には「おかあさーーーーーん!泣」「目の前に見えるものがすべてじゃないよね」「いつだってお母様は貴方の味方ですね〜これから先もずっと」などとコメントが殺到した。

「ちょっとした何気ない一言に救われることって、ありますよね。いつもは口うるさい母でしたが、良いと思った事は言葉にして認めてくれる、そんな母でした。だから得意なことを疑いもなくずっと続けてこられたのかも。たくさんの反響をいただけて、とてもうれしかったです」
 仲曽良さんは自身を“思い出漫画家”と名乗り、SNSに投稿するマンガには、父、母、姉との思い出エピソードが多く描かれている。家族のアイスの好みを仲曽良さんが把握していた話、母に怒られないようこっそりお酒を注ぎ足す父の話、宝物である香りのするティッシュで父に鼻をかまれて泣いてしまった姉の話など、どれもクスっと笑えるけど温かみを感じるものばかり。

「友人とお酒を飲みながら『あの頃は楽しかったなあ』と子どもの頃の話をよくしていました。話すと、皆に笑ってもらえて。次第に自分の思い出をブログみたいに文章で何となく書くようになりました。それを友達に読んでもらって、そしたらまた笑ってくれたので『これらの話をいつか漫画にしよう』とは思っていました。今後も思い出というテーマで描き続けたいです。いつか書籍やアニメになったらいいなと思っています」
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