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飼い主さん「不便を全力サポートする覚悟だった」、前足が一本ない保護猫が“うちの子になるまで”描く漫画に反響
虐待された過去があっても、“寂しんぼの人間好き”だった
「ゲージの中にいたしじみと、パチっと目が合ったんです。私が近づくと立ち上がって、『こちらに興味を持ってくれている!』と思いました。(猫が嫌いなので)ゲージから出ると『シャー!』と他の猫を威嚇したのですが、後にも先にも威嚇をしたのはその時のみです」
しじみちゃんの性格を「寂しんぼの人間好き」と形容する天道さん。訪れた保護猫カフェでは、人間に傷つけられ怯えた様子を見せる猫もいたというが、しじみちゃんは天道さんのにおいを嗅ぐと膝の上にスッ…と乗り、そのまま甘え始めた。
保護主さんの話によれば、しじみちゃんは人間からの虐待で両前足に結束バンドを締められた状態で見つかった。強く締め付けられて壊死してしまった右足を切断したため、3本足になったのだ。その過去を聞かされていた天道さんは、酷い目にあってなお、人間に寄り添うしじみちゃんの様子に感激し、自宅に迎えることを即決。すぐに受け入れの準備を整え、正式にしじみちゃんを飼えるようになるためのトライアル生活を始めたという。
「今まで通り、しじみと楽しく穏やかに暮らせたら幸せ」
「出した瞬間探検を始めて。『ここ、おいで』と呼んだら来てくれて。あれ、うちの子だったかな? と笑ってしまい緊張が解けました。足が一本無い不便を全力でサポートする覚悟で臨んだのですが、まったく普通の猫と変わらなくてビックリしたのを覚えています」
これらの漫画エピソードには「うちの子も同じような環境なので感情移入しちゃった」「家族が見つかってよかった」「それにしても虐待する輩、許せん」など、たくさんの反響が。天道さんは家族の仲間入りを果たしたしじみちゃんの様子を今後も描いていくという。
「しじみが可愛いだけで描き始めた漫画だったので、沢山の方に見ていただけて恐縮しています。しじみは抱っこ大嫌いなんですが、飼い主は好きなのを分かっているのか、とりあえず20秒くらいは大人しく抱っこされてくれるのが可愛いです。超えるとパンチが出ますが(笑)。これからも今まで通り、しじみと楽しく穏やかに暮らせたら幸せです。しじみの漫画は今まで通り週一くらいでアップしつつ、創作漫画のほうも発表していければと思っています」