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『鬼滅の刃』竈門禰豆子役・鬼頭明里、コロナ禍だからこそ「ファンとつながっていたい」
アーティストとしてのデビューは2019年で10月にシングル『Swinging Heart』を発売。翌年の2020年、2ndシングル『Desire Again』をリリースし、この度、6月10日に1stアルバム『STYLE』を発売するに至った。だが過去にインタビューでは「アーティスト活動は考えてない」と発言。この真意はどこにあったのか。
「自分には務まらないと考えていたんです」と話す鬼頭。「アニメキャラクターの声とイメージで歌うキャラクターソングは担当してきて、それは割と得意だと思っていたのですが、カラオケへ行っても、私、歌っている方の歌い方に寄せて歌っちゃうタイプなんです(笑)。アーティストさんといえば、自分だけの歌い方を持っているというイメージ。そういった意味で、“私には出来ないのではないか”と考えたんです」(鬼頭明里/以下同)
「私にとって本当にサプライズでしたね(笑)。私は声優ということもあり、演じるキャラクターの人生観まで考え、普段彼ら彼女らがどのように過ごしているのか、自分だったらどのように感じるか、当てはめていく仕事をしていました。この影響もあったのでしょう。楽曲によって声と歌い方を無意識に変えてしまう癖があったみたいです(笑)。おそらくその歌のイメージを自身で掘って出した答えがその結果となったのでしょう。」
アーティストデビューによって、図らずも“自分自身”と向き合うきっかけが作れたと彼女は語る。「これまでの私は、役を“演じていた”が故に、“自分”とはなんだろう、“自分の表現したいこと”はなんだろうと、あまり考えてこなかったように思います。キャラソンの場合は、完全にキャラクターの気持ち、声で歌うんですが、アーティストとなると“自分が表現したいもの”をお客様に届けなければいけない。――そう言えば私は昔から、人の気持ちを考えてばかりで、自分を出すのがあまり得意ではありませんでした」