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ここが変だよ!日本の税収 政府と日銀の大失策と国債の“からくり”
世界が日本に投資したいか? その魅力があるのか? 「投資」という観点は我々の実生活と地続きだ
こうした税金の高さは、世界の投資家から見て「投資したくない」と思わせるに十分です。そして先ほどの「成長率の低さ」もマイナスの要素。投資家が日本に投資をしないということは、外部から日本にお金が入って来ないということです。日本は極東の島国であり、天然資源がありません。天然資源でお金を生み出せない国なので、外部からお金が入って来なければ、日本経済が良くなるわけがありません。お金がなければ、成長率が上がるはずがありません。
投資や株式について「よく分からないよ」「そんなの日常ではあまり関係ないよ」と思っている方、いらっしゃいませんか? 先ほど述べたように、投資家にとって「魅力的な国になる」ということは、我々の生活とも地続きなのです。なのに、投資家にとって「ネック」となる状況が日本にはかなり多い。そして今回の大規模な財政出動により、この「ネック」がさらに拡大する恐れがあるのです。
「量的緩和」という言葉で政府と日銀がお金を作る…その“ツケ”は我々国民が背負うことに
この状況で私たちには何が出来るのでしょう。いくつかの方法がありますが、その一つは、「投資」を覚えることです。これは株を購入せよと進言しているのではなく、市場の動向を念頭に置けば、優先順位を明確に決めた行動が出来るし、リスクを最小限に抑えることが可能です。繰り返しますが、「投資」という観点は、我々の実生活と密接にリンクしているのです。
【高橋ダン】
経済アナリスト・プロ投資家。12歳で投資を開始。米コーネル大学を首席グループで卒業後、ウォール街の名門金融機関・モルガンスタ ンレーに従事し、リーマンショックを経験。その後、独立し、自らヘッジファンドを運用。2020年1月から自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、4ヵ月で登録者数12万6千人獲得。日本国内の全てのYouTuberを含む月間の登録者数増加ランキングで国内23位に位置付けるなど、今最も注目を集める若き論客。
(取材・構成/衣輪晋一)