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『逃げ恥』『愛の不時着』…コロナ禍でラブストーリーへの枯渇感 いつの時代も愛される普遍的な恋愛物語に高まるニーズ
1話完結の縦軸ストーリーの増加や社会派ドラマの乱立による“視聴疲れ”
その後、ネット文化やSNSを主軸したコミュニケーションの浸透など社会生活の変化や時代のトレンドと共にドラマへのニーズも遷り変る。2010年前後からは、1話完結で楽しめる、“観やすいドラマ”が人気を集め、刑事や弁護士、医療ものなど、市井の人々の生き様を描き出す人間ドラマが安定した高視聴率を獲得。『相棒』や『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)などの人気シリーズも多く生まれた。TBS日曜劇場でも『半沢直樹』や『下町ロケット』などの社会派の名作ドラマがヒットした。
ここ数年では、『アンナチュラル』(TBS系)のように1話完結の物語と、そのなかに伏線が張り巡らされる縦軸のストーリーがつながる構造のドラマが増えていく傾向があり、今年1月期は医療ドラマが6本と大渋滞。しかし、こうした流れのなかシーンが直面したのが、シリアスな社会派ドラマの乱立による“視聴疲れ”だった。