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ファミコン芸人フジタが選ぶ「容量の限界に挑む グラフィックが美麗なファミカセ」
フジタが選ぶ「グラフィックが美麗なファミコンソフト」3選
グラフィックの特徴としては、デフォルメされていなくて本当に怖いんですよね。例えに出して恐縮なんですけど、『たけしの挑戦状』(1986年/タイトー)って、奥さん、子ども、社長を殺したりしていて、実はゲームの中身は怖いんです。でも画がコミカルだからそんなに怖さを感じない。これは逆で、ドクロとかガイコツがリアリティーがあって怖いんです。なかでも、ドラキュラと死神がかっこよく人気でした。
発売日に買ったんですけど、これもクラスで結構買った人がいて、競っていました。ドラキュラの前のボスの死神でつまるんです。「死神が難しいよね」っていう話を僕がしたらクラスで話題になって。でもクラスメイトで「死神って簡単だよー」って話すやつがいたんですけど、それが違う敵で。相当バカにされてたという思い出があります。
3作ともキャラが動くわけではなく、画面が切り替わって、コマンドで操作するアドベンチャーゲームなので、基本的に一枚画なんです。その画がすごくきれい。一枚画のゲームって今なかなかないですよね。一枚画だからこその怖さがありました。特に、主人公が死んでしまうと不気味な画面になるんです。『シャドウゲイト』は死神、残り2つはガイコツ。本当に不気味で印象深いですね。
『悪魔の招待状』は、車での事故から目覚めるシーンからスタートするんですけど、早く車から出ないと車が燃えて即死するんです。敵キャラがあまりデフォルメされておらず、リアリティーがある不気味な怖さがあっていいんです。
余談ですが、『ディジャブ』はジャケット買いをしました。なにかファイルみたいな大きさのパッケージで注射器の画が書いてあって怪しいんです。「子供にはヤバいが、大人にはもっと危険」みたいな感じのキャッチコピーにも惹かれたことを覚えています。
また、以前も紹介させてもらいましたが、今中古ソフト屋で値段が上がっています。ファミコン後期なので、販売本数が少なく、さらに知る人ぞ知る名作のため、求める人おり、価格が上がっていると考えられます。
→次回は「なぜこれを?謎すぎるコマンドに困らされたファミコンソフト」