アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

ファミコン芸人フジタが選ぶ「容量の限界に挑む グラフィックが美麗なファミカセ」

フジタが選ぶ「グラフィックが美麗なファミコンソフト」3選

悪魔城伝説(1989年/コナミ)
フジタ 「ドラキュラ」シリーズで人気の作品です。BGMの時にも話したんですが、当時は容量に限界があって、グラフィックとBGMでその割合を取り合っていたなんてことがあったんですが、『悪魔城伝説』に関してはそれを感じません。というのも、この作品はBGMも素晴らしい。グラフィック、ゲーム性、ストーリー、BGM、どれをとってもハイレベルで、前に番組でこのゲームをやった若いADさんが「このゲーム初めて見たんですけど、BGMもグラフィックもすごいですね」と言っていました。今の子にも伝わるんだと思ってうれしくなった記憶があります。
 グラフィックの特徴としては、デフォルメされていなくて本当に怖いんですよね。例えに出して恐縮なんですけど、『たけしの挑戦状』(1986年/タイトー)って、奥さん、子ども、社長を殺したりしていて、実はゲームの中身は怖いんです。でも画がコミカルだからそんなに怖さを感じない。これは逆で、ドクロとかガイコツがリアリティーがあって怖いんです。なかでも、ドラキュラと死神がかっこよく人気でした。
 発売日に買ったんですけど、これもクラスで結構買った人がいて、競っていました。ドラキュラの前のボスの死神でつまるんです。「死神が難しいよね」っていう話を僕がしたらクラスで話題になって。でもクラスメイトで「死神って簡単だよー」って話すやつがいたんですけど、それが違う敵で。相当バカにされてたという思い出があります。
ディジャブ(1988年)、シャドウゲイト(1989年)、悪魔の招待状(1989年/ケムコ)
フジタケムコさんの即死系3部作です。『ディジャブ」はアメリカで本当にあった話を基にしたリアリティーのあるもの、残りの2作は、ちょっと現実離れしたファンタジー系です。
 3作ともキャラが動くわけではなく、画面が切り替わって、コマンドで操作するアドベンチャーゲームなので、基本的に一枚画なんです。その画がすごくきれい。一枚画のゲームって今なかなかないですよね。一枚画だからこその怖さがありました。特に、主人公が死んでしまうと不気味な画面になるんです。『シャドウゲイト』は死神、残り2つはガイコツ。本当に不気味で印象深いですね。
 『悪魔の招待状』は、車での事故から目覚めるシーンからスタートするんですけど、早く車から出ないと車が燃えて即死するんです。敵キャラがあまりデフォルメされておらず、リアリティーがある不気味な怖さがあっていいんです。
 余談ですが、『ディジャブ』はジャケット買いをしました。なにかファイルみたいな大きさのパッケージで注射器の画が書いてあって怪しいんです。「子供にはヤバいが、大人にはもっと危険」みたいな感じのキャッチコピーにも惹かれたことを覚えています。
ギミック!(1992年/サンソフト)
フジタファミコン後期の名作ソフトです。音楽やそのゲーム性も高く評価されています。グラフィックも本当にすごい。背景もすごく丁寧に描かれているし、時計の歯車の描写とか、その床が崩れていく様子とか、そんななか敵が出てくる描写とか、相当なクオリティーです。一画面に入っている情報量が本当にすごい。そういうときって、画面がチラついたり、処理能力が落ちて重くなったりするんですけど、それも許容範囲でおさえてあって。当時のファミコンとしては画期的な作品です。
 また、以前も紹介させてもらいましたが、今中古ソフト屋で値段が上がっています。ファミコン後期なので、販売本数が少なく、さらに知る人ぞ知る名作のため、求める人おり、価格が上がっていると考えられます。


→次回は「なぜこれを?謎すぎるコマンドに困らされたファミコンソフト」

あなたにおすすめの記事

 を検索