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「これぞ会心の一撃?」ナイーブな“はぐれメタル”に反響、闘病中の漫画家明かす「人間味描きたい」

 逃げ出した自分にプレイヤーが放った一言が頭から離れず、悶々と悩むモンスターの姿を描いた3コマ漫画、『このセリフがずっと頭から離れないはぐれメタル』が話題だ。作者は、ゲーム実況出身の人気漫画家・ジョンソンともゆきさん。2019年5月に慢性骨髄性白血病と診断されたが、ファンから温かい励ましの声を受け、闘病しながら精力的に活動中。漫画作品に込められた思い、これからの目標について語ってもらった。

弱さや情けなさ、可愛さ、優しさ……人間らしい感情の揺れを描きたい

――さしつかえない範囲でプロフィールをお願いします。

【ジョンソンともゆき】27歳の男です。元々ニコニコ動画でゲーム実況動画を投稿していました。普通にプレイしている様子を録画して投稿するより、王道から外れたところで勝負しようと思って、腹話術をしながらゲーム実況をしたり、自分のゲーム実況を見ながらさらに実況してみたり……「一発ネタ」のような動画が多かったですね。

――どうしてそこから漫画を?

【ジョンソンともゆき】別のこともやってみたいなと思ったんです。大喜利が好きだったことから、ギャグ漫画を描き始めました。動画投稿は好きなので、ジャンルを問わず今もYouTubeで続けています。

――現在の活動について教えてください。

【ジョンソンともゆき】去年まではサラリーマンをやっていて仕事も順調だったのでジョンソンともゆきとしての活動をそこまでしていませんでしたが、2019年5月に慢性骨髄性白血病(CML)と診断されてから、自分がやりたいことに向き合いたいと思いTwitterでの漫画の投稿を再開、YouTubeのチャンネルも作って動画投稿も再開しました。

――これまでに一番反響があった作品を教えてください。

【ジョンソンともゆき】3コマ漫画「このセリフがずっと頭から離れないはぐれメタル」です。投稿したのがちょうど誕生日だったのですごく嬉しかったです。支持された理由としては、ゲーム系のネタで、人気キャラということもあり、とてもキャッチーだったのかなと。

――キャラクターの個性もわかりやすく、読み手側の感情移入もしやすい作品でしたよね。

【ジョンソンともゆき】登場キャラクターの感情の揺れの表現は、自分の個性でもあると思っていて、それがきちんと出せたなと思っています。また、1コマ漫画を連続で投稿していた時期だったので3コマ漫画が新鮮に映ったのかもなと思います。ゲーム実況者だった経験や自分の作品性、投稿のとき気を付けていることが全部噛み合っていました。

――「登場キャラクターの感情の揺れ」とありますが、自身の作品性が表れている代表作は?

【ジョンソンともゆき】『雑魚のクレーマー』と『ルールわかってないけどめちゃくちゃ性格が良い人』という1コマ漫画ですかね。人間らしい部分を描きたいという気持ちがあって、弱かったり情けなかったり、でも可愛かったり優しかったり、そういったいろいろな人の感情の揺れに焦点を当てています。

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