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ハライチ岩井勇気の“塩の魔人コント”に続く反響、 腐りイメージ覆すギャップを解放

「闇があるから、光がある」“陰と陽の芸風”に見る、相方・澤部と渡辺の共通点

『ドリームマッチ2020』では「フィーリングカップル」形式でコンビを決定していたが、渡辺を指名したのは岩井。渡辺は今やインフルエンサーの大御所ともいえ、モロに“明・陽”キャラのど真ん中の立ち位置。対する岩井は、じゃない方芸人、腐り芸人という印象が強く、“暗・陰”の一番濃いところ。しかし、二人は同年代でもあり(岩井33歳、渡辺32歳)、『ピカルの定理』(フジテレビ系)で共演していた旧知の仲。番組中、ネタ披露までのやりとりでも「バズりたいよね…」と語り合うなど、コンビ結成には並々ならぬ思いをかけていたようである。

 ただ今回、岩井の才能に世間が驚かされたのは、岩井のそれまでの「じゃない方」「腐り芸人」歴があったからこそ。ハライチの相方である澤部佑は、2015年には「タレント番組出演本数ランキング」で3位に入るなどすでにブレイクする中、岩井は陰に回っていた感があった。しかし、『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「マジ歌選手権」に登場すると、タメ口キャラ、ママタレなどを「ながら見ぐらいがちょうど笑える“お笑い風”」と切って捨て、猛毒を吐きつつも「面白くねーのに笑ってみた 美味くねーのに褒めてみたよ 澤部のマネして頑張ったつもりが 俺のリアクション 全カット」(タイトル「忘れねぇからな」)と熱唱し、自虐。

 ほかにも「大阪で売れたプライドが 捨てられないなら もうやめちまえよ」と毒づき、「コラムの締め切り逃げるように 冷めきった風呂の中で 死んでいく」(タイトル「やめちまえよ」)と絶望してみせる。さらに、「相田(三四郎)やハジメ(フォーリンラブ)仲間じゃねぇ」、「ネタ書いてんだよこっちは」、「(澤部に対しても)書かせてやってるみたいな雰囲気出しやがって。0から1にしたのは俺だぞ」等々、“キラー岩井”を存分に発揮した。

 ハライチの関係性を見ていると、誰にでも人当たりのいい澤部(陽)と、正論をぶつけて毒を吐ききまくる岩井(陰)がそれぞれキャラクターを振り切って均衡している。かつての明石家さんま(陽)と島田紳助(陰)の関係も象徴的だが、『闇があるから光がある』ということはお笑い界においても言えること。今回、岩井が超・陽キャラの渡辺を選んだことも十分うなずけるのである。

「わかる人だけにオレのお笑い届けってことはしたくない」取材で語られた“面白さへのアンチテーゼ”

 一方、実は岩井本人の自己評価は陰キャラとは真逆。昨年、初のエッセイ集を発売した際のインタビューでは、「陰キャではない」、「挫折したことない。何でもできた。学生時代もカースト上位。苦労しないでよかったと思ってる」、「くさり芸人なんて言ったことない」、「どちらかというとリア充」等々、自分に対する世間のイメージを完全否定。

 また、ORICON NEWSのインタビューでも、「(テレビは)パッとこう食べられるものしか評価されないんで。テレビとかはもう本当に立ち食いなんでね。屋台みたいなものなので。お粥出している屋台とかないじゃないですか。でも、うまいお粥はうまいし、立って食いづらいものってある」と、テレビの“面白さ”への疑問を呈示している。

 さらに同インタビューでは、「『オレたち仲間だ』みたいなことも一言も言ったことないので。新規の人を入れないような空気をするのだけは嫌ですね。外側から見て気持ち悪いから。それをやめようということです。いろんな人に刺さるように。ただ、いろんな人が面白いと思う要望に応えようじゃなくて、自分が面白いと思うものをいろんな人に刺さるようにしているということです。わかる人だけにオレのお笑い届けっていうことはしたくない」とも語っており、“誰も置いてけぼりにしない”という一貫した姿勢を強調している。

 こうしてみると、今回の渡辺直美とのネタにも、「独りよがりのマニアックな笑いを拒否し、自分のおもしろいと思うものを多くの人に刺さるようにしたい」という岩井の思いが現れているようだ。前述の「やめちまえよ」では、サンシャイン岩井として「笑いを愛し 笑いに愛され メシ食って寝る」と散々ディスった同期のサンシャイン池崎が、『志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で保護猫を引き取ると、さりげなくロケに出演するという“優しさ”も見せている。

 世間が見る岩井の印象はまだまだ一部なのかもしれず、いまだ披露していない底知れぬ魅力があるのかもしれない。今後もその魅力を存分に発揮していく姿を見ていきたい。
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