新型コロナウイルス感染が拡大する今、『PPAP』で世界的に大ブレイクした歌手・ピコ太郎が、手洗いソング『PPAP−2020−』をYouTube公式チャンネルにアップ。またもや、国内外から大きな反響が寄せられている。プロデューサーである古坂大魔王は、この動画にどんな思いを込めたのか？『とくダネ！』（フジテレビ系）コメンテーターとしても活躍する古坂に、YouTubeとテレビそれぞれの役割、現状での笑いの立ち位置ついてメールインタビューを試みた。

エンタメに生きる人間としてできることは？ 世界からの反響に「あの時みたい」

　お馴染みのリズムとメロディーで、手洗い促進と平和を祈る『PPAP−2020−』。動画の再生回数は16日時点で730万回超。世界各地で、動画を真似て手洗いしたり、ダンスをコピーしたりと、大きな反響が寄せられている。

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  ピコ太郎のプロデューサーを務める古坂大魔王

――今回、ピコ太郎さんによる手洗い動画『PPAP−2020−』を配信しようと思ったきっかけは？

古坂大魔王　コロナの影響で世界が苦しめられている中、エンタメに生きる人間として何かできないか考えていたところ、子どもたちが、歌い踊りながら手を洗いながら楽しそうに手を洗っている映像を見て、「これだ！」と思い立ち、すぐ制作へ移りました。

――動画制作において、どんなことを意識しましたか？

古坂大魔王　正しい手洗いを普及するために、厚労省のガイドラインに沿って振り付けに落としたことです。

――動画には、世界中からの大きな反響が寄せられましたが、どう受け止めていますか？

古坂大魔王　BBCだあ、ロイター通信だあ、ニューヨーク・タイムズだあ、ガーディアン紙だぁ…あの時みたいでワクワクしてます！ その分、手洗いダンスも世界中に広がってるんだなぁと嬉しさも満載です！

古坂大魔王が見るYouTubeとテレビ、「まったく違うしまったく一緒」

――新型コロナウイルス感染が拡大する今、今回のようなYouTube動画や、テレビのニュース等でも様々な情報が発信されています。ピコ太郎さんのプロデュースをされる一方、情報番組『とくダネ！』（フジテレビ系）コメンテーターも務めている古坂大魔王さんに、YouTubeだからできること、テレビだからできることについてお聞きしたいです。

古坂大魔王　YouTubeとテレビは、まったく違うしまったく一緒です。テレビのアプローチ力では広く一般的に発信できるし、YouTubeは時間帯関係なく世界中に発信できる。テレビではわかりやすくたくさんの人に同時間で、YouTubeでは興味のある人へ深く好きなことだけを、これを心がけてます。

――視聴者は、双方をうまく取り入れ、楽しんだり情報を得ることが必要かと思いますが。

古坂大魔王　まず、「誰が何を言ったか？」の確証を得ましょう。そこで反証意見も取り入れて、自分で考えて結論を出す。楽しみ方は様々だけど、求めてない情報からも新しいものは見つかるから、テレビで興味を持ったものをネットで深く知ることが必要だと思います。

エンタメは「生命や健康の余裕ができたときの最高の薬」

――お笑い芸人としても活躍する古坂さん。こんな現状にどうあるべきだと思いますか？

古坂大魔王　もう、お笑い芸人単体というコンテンツはリアルではないので、その人の持っているスキルを、お笑いコーティングという最強の「喉越し」を用いてお客さんを楽しませる！ やはり、笑ってもらわないと！

――では、エンタテインメントの役割をどうお考えですか？

古坂大魔王　生命や健康の余裕ができたときの最高の薬。ただ生きてるだけが人間じゃない！ そこでどう楽しむか？ そこにエンタメはいると思います。