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【インタビュー後編】安田成美明かす、30年夫婦喧嘩になったことがない理由とは「傷つく時もあるけど…」
「育児の判断に迷う時や傷つく時もある」大切なのは“笑って言えるぐらいの余裕”
安田成美ありがたいことに、読んでいただいた方からは温かい言葉をいただいています。「自分もこうしようと思う」と、共感してくださった方も多いみたいで。知り合いや友人からは、「等身大で、本を読みながら話しているみたいだったよ」と言われました(笑)。
――ご自身の日々を振り返っての執筆は、いかがでしたか?
安田成美あとがきでも少し触れたのですが、書いてみて改めて整理ができて、自分を再確認することができました。私自身も「もうひと頑張りしよう」という気になれたので、本当によかったなと思っています。
安田成美彼は子どもとあんまりしゃべらないんですよね。どうも最近分かったんですけど、照れくさいみたいです。
――これまでに、安田さんの意見に反対されたことは?
安田成美反対というのはないですね。判断に迷うと、子どもの前ではないところで、「どう思う?」って聞くようにしていて。そうすると、「こうした方がいいんじゃない?」って意見を言ってくれる感じです。
――では、言い合いやケンカになったことはない?
安田成美価値観がすごく似ていて、大事なポイントで意見が分かれないので、ケンカにならないんです。私はいっぱい考えるほうなんですけど、時には憲武さんが「それは放っておいたほうがいいよ」って言ってくれることもあって。子どもに絶対の信頼があって、時に私を抑えてくれるんです。
安田成美正確に言うと、子どもが小さくて育児が大変だった頃は、日々の生活に追われていたので、ぶつけていなくて。手を離れた頃に、「そういえばあの時さ、傷ついたよ?」って伝えた感じです。
――安田さんでも、そんなことがあるのですね。
安田成美それは、ありますよ〜(笑)。特に、男の人って夢中になっちゃうと、それ一筋になっちゃうことがあるじゃないですか。だから傷つく時もあるけど、育児や自分の仕事、憲武さんの仕事のケアと日々バタバタしていることも多いので。ある程度自分の中で感情が収まって、でも自分の中で消化しきれてないなと思った時に、言葉にして伝えるようにしています。
――その場で言うのではなく、いったん落ち着かせる感じでしょうか?
安田成美感情的になると言葉尻も変わってきてしまうので、笑って言えるぐらいの余裕ができてから言ったほうが、解決はするのかもしれません。