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又吉直樹が書いた“コンビ関係”の続き、「綾部が不在で悲しいということはまったくない」

又吉直樹

「『ネタの他にもう一要素必要』みたいな風潮に、若手は流されないで欲しい」

――あらためて、又吉さんにとって“ものを書く”ことは、どういう意味がありますか?

又吉直樹 正直、流通に乗らなくても僕は書くと思います。ただ、書いただけでは終わらせたくないので、誰かに読んでもらいたい、あるいは自分が読むので聞いて欲しいと思っています。もちろん生活もあるし、お金も必要なんですけれど、ものを作るということはやっていきたい。僕にとっては、呼吸みたいなものですね。

――当時の東京と今の東京は、見え方が違いますか?

又吉直樹 間違いなく変わっている部分はあると思いますが、今も排水溝や室外機など、下や裏側を見てしまう癖はあります。あまり眩しいものが見たくないのかも…それは変わってないですね(笑)。

――今の東京は、新型コロナウイルスの影響で疲弊していて、劇場が休止になるなど芸人さんにも苦しい状況が続いています。又吉さんのように、多方面で活躍できる視野の広さは必要なのでしょうか?

又吉直樹 働き方や考え方は人それぞれだし、一概には言えません。ただ、「これからの芸人は、ネタの他にもう一要素必要」みたいな風潮に、若手は流されないで欲しいです。もちろん、例えば「釣りが大好き」という人がそれを突き詰めていくのはいいと思います。結果的にそれが仕事になることもある。でも、半日で取得できるような免許を取って、オーディションで質問してもらおうという考えだと、結局は面白くないと思うんです。やっぱり、“好き”がもっとも大切なことだと思います。

――その“好き”が、又吉さんにとって「ものを書くこと」なんですね?

又吉直樹 そうですね。好きということだけが原動力ですね。僕は朗読ライブをやっているのですが、それはいくつになっても表現できる場を確保するためなんです。食っていくためではなく、生きていくための方法。自分が表現できる場所がなくなるのは苦しいので、自分で作らなくてはいけないと思ってやっているんです。

――又吉さん同様、好きなことを実現するために上京する若者も多いでしょう。何か伝えたいことは?

又吉直樹 騙そうとする大人がいるので、気をつけて欲しいですね(笑)。僕は18歳で上京したんですが、基本、声を掛けられたら全部に答えていた。ときには変な人もいるんで、気をつけないといけないです。あとは、好きなことを楽しくやるのが一番だけど、甘い汁ばかり吸っていると慣れてしまう。喉が渇いているときほど、水ってうまいじゃないですか。たまにはしんどいことも経験しつつ、好きなことをやったらいいんじゃないかと思います。

(文:磯部正和)
文庫『東京百景』
著:又吉直樹
4月10日発売
【又吉直樹 × のん 朗読動画「東京百景」】(外部サイト)
【公式サイト】(外部サイト)

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