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ホラー系イベント、新型コロナ自粛明けは「ニーズ増えると予想」 もはや夏だけではなくなったホラー需要増加の背景
自粛明けのホラー需要は拡大する? ネガティブを吹き飛ばしすっきりできる作品を準備
「なにしろ現実が怖いわけで、ホラーなんてそんな状況では特に、不要不急のエンタメ代表格です。でも一方で、事態が落ち着いた後を考えてみると、その際にはおそらく、多くの商業施設やテーマパークなどで、いったん離れてしまった人を呼び戻すため、集客力のあるコンテンツがとても必要になるはず。そんなニーズに対して、いや実はここに面白いコンテンツあります! とすぐに応じられるよう、準備しておきたいと思っています」
ウイルスの不安がなくなった後も、かつての震災経験がそうだったように、経済や人々の心情には、大きな傷跡を残しているであろうことも予想される。
「だからこそ、そんなネガティブな記憶や感情を吹き飛ばすような、心の底から叫び、怖がり、楽しみ、結果的にすっきりできる、そんなホラーエンターテイメントを作っていかなければ、と考えています。具体的には、ホラーVRとリアルイベントを組み合わせた形態は非常に手応えがあるので、どんどん進めていきたい。今は、まずは事態の沈静化が早く進むことを願うばかりです」
今年の夏は、様々な閉塞感を払拭するような、とことん怖く、かつエンタテインメントな極上の疑似体験へのニーズが、より人々から求められることになるのかもしれない。さらなるホラーイベントの盛り上がりに期待したい。
(文/及川望)