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(更新: ORICON NEWS

小中学生が夢中「5分後に意外な結末」シリーズ仕掛け人が語る“進化する”児童書

紙だから伝わる“楽しさ”「飽きさせない」を追求し進化する読書体験

――7月に発売された『5分後の隣のシリーズ ショートフィルムズ』は、「5分後に意外な結末」シリーズの公式ライバルとして企画されたとのことですが、企画立案の経緯をお聞かせください。

【目黒さん】「5分後に意外な結末」シリーズでは、展開の中でいろいろなチャレンジをしているんですが、大きい制約として“時間で縛る”とか“オチがある”とかいくつかの枠組みからは外れないようにしているので、そこではできないことを「5分後の隣のシリーズ」でやろうと思い、始めました。また、似たような本が他の出版社からもたくさん出てくるので、いっそのこと自分でも、「ライバル」的な存在を作ってみようと思ったのがきっかけです。
――「5分後の隣シリーズ」では、物語だけではなく様々な仕掛けがありますね。音声朗読が収録されている『意味がわかると鳥肌が立つ話』、映像や漫画も並行して進行する『ショートフィルムズ』は、児童書の枠を超えた展開を感じます。

【目黒さん】『意味がわかると鳥肌が立つ話』では、20編を朗読音声で聞くことができ、文章を読んでいるだけでは感じることのない“体感”があります。また、『ショートフィルムズ』では、25編の小説の間に、それらをつなぐサイレントマンガを配置し、またそのマンガの主人公となる女の子が観ている映画の体で、QRコードを読み込むとショートフィルム(実写)を無料で見ることができます。小説と連動した新しい読書体験を提案するシリーズになります。
――さまざまな側面から「本を読む」行動に移すきっかけが広がっていく印象があります。最後に、「5分後に意外な結末」シリーズとしての今後の展望をお聞かせください。

【目黒さん】発売当初から変わらないことですが、大きい目標として「読者を飽きさせない」ということを考えています。これまでとはちょっと違う、「5分後」「5秒後」「5億年後」のような、読んで楽しめる、本自体に驚きのあるものを作っていきたいです。

――“進化する児童書”という感じですね。

【目黒さん】今の時代、電子書籍やネットでコンテンツを楽しむことはできますが、形ある本だって、まだまだやり残していること、伸びしろ、可能性はたくさんあると思います。これからも読者に楽しんでもらえる本を作っていきたいと思います。

(インタビュー・文/上原かほり)
■Information
5分後に意外な結末 ベスト・セレクション
(講談社文庫/税抜610円)
学研から発行している人気シリーズ「5分後に意外な結末」シリーズを一般向けの文庫に再編した、ベスト・セレクション版が発売。書き下ろし作品も収録。

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