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「妻少し 令和になって 若く見え」、新時代への期待と笑い詠んだ『令和川柳』発表

 新元号「令和」にちなんだ川柳を募集した『第1回令和川柳コンテスト』の優秀賞2作品、特別賞2作品、入選20作品が決定し、28日に発表された。このコンテストを開催したのは、パソコン検定ほか情報系の資格試験を主催している一般財団法人 全日本情報学習振興協会。過去には、『ハラスメント川柳』『個人情報保護川柳』のコンテストも開催しており、「もともと文科省管轄の協会だけに、文化的な企画を」との意図で、今回『令和川柳コンテスト』の開催に至っている。
 『令和川柳コンテスト』は、「新元号・令和に関する川柳で、新しい時代への期待・願いが込められ、ヒネリがあり、思わずうなるような、前向きな川柳」とのテーマで作品を募集。新元号が発表された4月1日から5月10日まで応募を受け付け、総数15,365句という多数の応募を集めた。1次審査で30句を選出し、公式サイト上で公開。一般ユーザーによるオンライン投票を実施し、その投票結果を加味して入選作の選考が行われた。

 今回、最優秀賞の該当はなかったが、高いオリジナリティと「令和」という課題に沿ったものから各賞が選出された。優秀賞の一つは『平成と 令和で「平和」の バトンパス』(HKぼすさん)。平成の「平」と令和の「和」をつないで“平和”としたこの句では、「平和を次の時代にも伝えたい」という願いを「バトンパス」と表現した点が高く評価された。もう一つは『自衛隊 日向ぼっこの 令和かな』(あー無精)。平成の世は阪神・淡路大震災、東日本大震災など災害が多かったが、「令和は、自衛隊員が日向ぼっこするくらい災害が少ないように」との願いが込められているようだ。

 特別賞には『妻少し 令和になって 若く見え』(ひろぴー)、『「令和」初?「平成」最後も 飲んだでしょ!』(松庵)の2作が選ばれた。優秀賞の2作が「平和」という大きな願いを込めているのとは一転、特別賞の2作は夫婦や家族といった身近な題材をコミカルに詠みあげた句であるところが面白い。
 入選した20作の中には、今回の”令和フィーバー”ぶりを表した『ミーハーの 妻に買われた 万葉集』(小次郎)や『令和初 平成最後に 踊らされ』(SKかぴさん)のほか、『先延ばし 令和になったら 本気出す』(きき)、『爺ちゃんが 令和生まれと ボケかまし』(平成子)などクスッと笑える句も多数。また、昭和・平成・令和と生きたご老人の『ジジとババ 令和へ一歩 ちと嬉し』(八尾のひらりん)や、『平成よ おいで昭和の 仲間入り』(ろんちゃん)など、新元号になったことによる世代感を詠む句もあった。

実行委員会では、早くも『第2回令和川柳コンテスト』の開催を決定。6月1日より公式サイト上で告知される。

(文:水野幸則)
『令和川柳』公式HP
https://www.joho-gakushu.or.jp/senryu/

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