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令和幕開けにも登場した神戸市内「例のサウナ」、頻繁な中継の裏に神戸震災への思い

 平成が終わる4月30日から令和の幕開けとなった5月1日にかけて、様々な場所でカウントダウンが行われ、テレビで伝えられた。なかでも、「神戸市内のサウナでは…」として、浴場の人々の様子を伝えた中継を観た人もいるだろう。実はこの「神戸市内のサウナ」、今回ばかりでなく、新元号発表時やサッカーW杯など、何度もテレビで取り上げられている場所。もはや生中継でおなじみとなった“例のサウナ”だが、同所がメディアに協力する裏側には、1995年の阪神・淡路大震災で感じた思いがあるという。『神戸サウナ&スパ』の担当者に話を聞いた。

新元号発表やW杯、イチロー引退の際にも中継された“例のサウナ”

  • 中継によく登場する大浴場(ハンガリアンバス)

    中継によく登場する大浴場(ハンガリアンバス)

 新元号関連やスポーツイベントなどの国民の関心事があった際には、市井の人々の声をリアルタイムで拾うため、街頭インタビューを行うことがテレビのニュースの定番だ。ところが最近、街中だけでなく、よく登場するのが「神戸市内のサウナ」だ。サウナ施設内の大浴場で、大型テレビを前に利用客たちが大いに沸いたり、インタビューを受けたりしている様子を観た人も多いだろう。もちろん、浴場だけに利用客は半裸である。街頭インタビューの場合、サラリーマンの声なら新橋、若者の声なら渋谷、関西の人の声なら道頓堀…とわかりやすい場所になることが多いのに、なぜあえて「神戸市内のサウナ」なのか。『神戸サウナ&スパ』の加藤さんが、その経緯を教えてくれた。

――これまで何度も、テレビの中継で使われていますよね?
加藤さん はい。今回の令和カウントダウンもそうですし、4月1日の新元号発表の際にはお客さんによるお風呂での“令和書初め”を行いました。ほかにも、サッカーワールドカップなどのスポーツイベントでもよく中継されているほか、先日はイチローさん引退についてのインタビューもありました。少し前ですと、SMAP解散の際にも、中継が入りましたね。最初にうちを取り上げてくれたのは、神戸新聞さんでした。

――なぜ「神戸市内のサウナ」がここまで取り上げられるのでしょうか?
加藤さん うちのサウナでは1ヵ月に一度くらいの頻度で、時事ネタに絡めたイベントを行っているんです。前もってわかっているものについては、こちらから発信、告知しているので、テレビ局や新聞社が取材に来てくれるんですね。今では、テレビ局のほうからお声がけいただけるようになりました(笑)。

時事ネタでメディアに協力、「お客さんはとくに増えてないです(笑)」

令和カウントダウンの際には神主による祈祷も

令和カウントダウンの際には神主による祈祷も

  • 取材を受ける常連客

    取材を受ける常連客

――なぜそのようなイベントを?
加藤さん 今はサウナブームと言われますが、まだまだお風呂、温浴文化の認知度は低いと思っていて。様々な時事ネタでメディアに協力することとで、少しでも広がっていけばいいと思っています。

――中継にはお客さんが映っていますが。
加藤さん 主に常連客の方々ですね。もちろん、映りたくない方もいらっしゃるので、事前に取材協力のお願いや告知はしています。

――テレビの中継では、「神戸市内のサウナ」と言われるだけで、『神戸サウナ&スパ』という名称は出ていないように思いますが。
加藤さん ニュースですと、特定の施設の名称は出ないほうがいいんだと思います。

――メディアで取り上げられることによって、お客さんは増えましたか?
加藤さん とくには増えていないです(笑)。来館しているお客さん方には、「ああ、またやってるな」と、見守っていただいています。

阪神・淡路大震災で倒壊するもお客さんの声で再建、「色々な地域に貢献していきたい」

サウナ

令和カウントダウンに盛り上がる常連客

  • 『神戸サウナ&スパ』外観

    『神戸サウナ&スパ』外観

――他にはどんなタイミングでイベントを行っていますか?
加藤さん これはまだメディアに取り上げられてはいないですが、選挙の時にも行いました。若年層に選挙に興味を持ってほしいと思い、投票済証明書を持ってきた方をサウナに招待したんです。

――今後はどのようなものを?
加藤さん いち施設というより、色々な地域に貢献、お風呂でサポートしていきたいんです。そのためにも、時事ネタでメディアに協力して全国展開で発信、知名度をアップしていきたい。先ほどの選挙もそうですが、国や県で行っていることに貢献していきたいと思ってます。

――メディアに登場するのは、単に施設の宣伝ではないと。なぜ、そこまで地域貢献を考えるようになったのでしょうか?
加藤さん うちは神戸で65年、お風呂屋さんを営んできました。ですが、阪神・淡路大震災で建物が倒壊し、2年半くらいかかって再建したんです。それができたのは、地元の方々の「がんばれ」という応援の声があったから。地域密着で温浴事業を行ってきただけに、そんな皆さんの憩いの場をなくしてはならないと思った。だからこそ、地域に愛されるサウナとして、貢献していきたいと考えたんです。

――「神戸市内のサウナ」の中継の裏には、そんな思いがあったんですね。
加藤さん 神戸の震災の時もそうですが、東日本大震災の際にも、マッサージのボランティアとして、東北に行きました。これからも、神戸はもちろん、様々な地域に貢献していきたいと考えています。

『神戸サウナ&スパ』
【公式HP】(外部サイト)

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