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クイズ王からミス日本まで…“自分を貫き通す”東大女子の躍進
「モテない」「あえて学歴隠す」“東大女子”の既存イメージ
かつて、元祖・東大女子の菊川怜がMCを務めていたころの『とくダネ』(フジテレビ系)では、「東大女子のイメージを検証」という企画があったが、町の同世代からは「地味そう」、「話が合わなそう」などの声があがり、親世代も「子どもが東大に行くと言ってきたらどうする?」との質問に、「反対すると思う」、「女子があまりに高学歴なのは…」と否定的だった。当の東大女子にしても、「入れるテニサーが2つしかない」、「バイト先では学歴をあえて隠すことも…」、「東大であることを打ち明けると男性がひいてモテない」等々、レアな存在ゆえの“生きづらさ”や“苦悩”を抱えているという実態もうかがえた。
東大生が“身近”に、“東大ブランド”利用して活躍する女子学生たち
“スタンフォードが認めた才媛”のキャッチコピーでクイズ番組を席巻する鈴木光さんも、弁護士を目指す文科一類2年生。大学ではクイズ研究会に籍をおき、『東大王』(TBS系)にもレギュラー出演しているが、クイズの最中の鋭い眼光と正解後に見せる笑顔のギャップにメロメロになる芸能人も多く、すっかり“美しすぎる東大王”との評価が定着している。
そして昨年、ミス・インターナショナル日本代表に選出され世界大会でも8位となった杉本雛乃さんは、理科一類から工学部へと進んだ3年生。身長168cmの超モデル体型ながら、2カ月でウエストを7cm絞ってミス・インターナショナルに挑戦したという。会見では「社会に出ていく中で、何かひとつ学生のうちに自分の限界に挑戦したかった」と語り、その意識の高さと挑戦の様子は『マツコ会議』(日本テレビ系)でも取り上げられたが、マツコ・デラックスをして「もう腕力でしか勝てない」と言わしめている。
「分析したうえで、やりたいことを貫く」東大生タレントの置かれる状況が変化
東大女子にしても、「東大生なのにバラエティ番組?」、「東大生なのにミスコン?」といった一般的な先入観をものともせず、自分のやりたいことを純粋に貫く若い世代が現われているということなのだろう。また東大生タレント側にしても、一般層に受け入れてもらえるようにより親しみやすく、より敷居を低くする努力もしているようだ。
実際、視聴者側も、タレントやコンテンツをただ“おもしろい”“おもしろくない”で判断する時代になっており、“東大”が付加価値であることに変わりないが、すでにバックグラウンドのひとつにすぎなくなっているのかもしれない。先の3人の新・東大女子にしても、しっかりとセルフプロデュースしながら、自分のやりたいことをやれるだけの実力を身につけているわけである。今後も芸能の枠にとどまらない、さらなる活躍に期待したい。