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(更新: ORICON NEWS

ギャルマインド全開の“語るSNS”投稿が話題、『姉ageha』編集長明かす「文字多めが響く」

 “私はかわいい。私はかわいい。誰がなんと言おうと私は絶対にかわいいから大丈夫――。” 強いメッセージ性のあるキャッチコピーとともに、インスタにアップされた画像が瞬く間に話題になった。雑誌『姉ageha』(メディアス/主婦の友社)のSNSアカウントで呟かれる“語り”投稿だ。SNSといえば近年は写真の“映え”がメインで、そこに付随する言葉はおまけのような存在。『姉ageha』のように言葉の力によって人を惹きつける力を持つSNSの存在は稀だろう。“語り投稿”にいたるまでに、どのようなきっかけがあったのか。アカウントを運営する『姉ageha』の編集長・小泉麻理香さんに話を聞いた。

「ありきたりな言葉は誰の心にも響かない」女性に自信与える投稿が共感を呼ぶ

 『姉ageha』は、ギャル系ファッション誌『小悪魔ageha』(VENUS/トランスメディア)の姉妹誌で、“25歳以上のお姉さん世代”を対象としている。そのSNSアカウントでは度々文字数多めの“語り”投稿が呟かれており、「全女子の胸に刺さる」「もう一生ついていくしかない」と、本来の読者ではない層からの支持も多く集めた。

 過去の投稿を見ると、“普通ってなに? 「変わってるね」ってなに?誰と比べて??「年相応とは…??」” “かわいくなったら「整形」と言われて 痩せたら「この歳でガリガリは流行らないよ〜」って言われて 太ったら「劣化した」と言われる。結局何しても叩かれるんなら、自分の好きに生きてたほうが得”といったように、何を言われたとしても自分のやりたいことを貫く姿勢が見られる。

 このSNSの声の主は、昨年新たに『姉ageha』の編集長に就任した小泉麻理香さん。「インスタのなかの人と会ってお話したいレベル」とまで言われるほど女性たちの心を掴む小泉さんは、10代の頃からギャル雑誌で編集をつとめてきた生粋の編集者だ。雑誌の見出しもインスタに投稿する文言も、最も気を使うのは“読者目線であること”だという。

――先月号の見出しにもなっていた『私はかわいい。私はかわいい。誰がなんと言おうと私は絶対にかわいいから大丈夫――。』の文言はどういうふうに考えられたんですか?
小泉『姉ageha』は王道路線から外れた“ちょっと普通じゃない子たち”の集まりなので、ありきたりな言葉を並べたところで誰の心にも響かない。それよりもちゃんと読者目線で、彼女たち一人一人を肯定する言葉を届けたかった。たとえば「女の子はみんなかわいい」って他人目線の言葉じゃないですか。それよりも「私はかわいい」と言い切るほうが、自分はかわいいと素直に受け入れられている感じがしません? 自分に自信を与えてくれる、おまじないのような言葉がいいなと思ったんです。

――長めの文章で投稿されるSNSには何か狙いがあるのでしょうか?
小泉インスタは毎日アップしていますが、長めに語る日もあれば、超短文の日もある。今はどういう投稿が反響があるのか、日々研究しているところです。でも、読者の方からの手応えを感じているのは長めの“語り系”。狙っているわけではありませんが、マインドに共感してもらえる長文系が好まれるのかなと。

「“自分を貫く”ことが姉agehaの根底にある」読者の心に寄り添える発信を意識

――SNSで呟いている“語り”はどうやって考えているんですか?
小泉定期的に読者の方に編集部に来てもらっているので、そこで彼女たちのリアルな悩みを聞いて参考にすることが多いです。あと、街を歩いていてすれ違う人の言っていることが気になって、それが耳に残っていることも。日常の女の子たちが抱えているジレンマを私なりに頭の中でミックスして、その心の叫びをSNSで吐き出していく感じですね。

――投稿を拝見していると、何があっても“自分を貫く”マインドが感じられます。
小泉そうですね。“自分を貫く”ことが『姉ageha』の根底にはあります。でも、自分の好きなことを貫くって当たり前じゃないですか。むしろ周りに否定的なことを言われて、それで誰かの意見に流されるほうが私たちからすると分らないことなんです。だってその人とは生きてきた環境も違うし、それなら常識の定義だって人と違って当然じゃないですか。

――“自分を貫く”マインドを誌面で体現していくなかで、気をつけていることはありますか?
小泉言葉使いですね。汚い言葉を使わないこと。ブサイクとかブスとか、そういう言葉は絶対に使いません。そして、うちの読者の方はとにかく文字を読むのが好きな人が多い。人生における信念の話や、恋愛話など、読み物系の企画は特に人気があるんです。ファッション誌だと素敵な写真があって視覚的な情報を発信していますが、『姉ageha』はファッション誌ではないので。生きていれば思い通りにいかない日もある。そんなとき、読んでくれている方の心に寄り添える雑誌でありたい、という気持ちで作っています。

――『姉ageha』の誌面は“読者目線”を大切にしていますが、ほかの女性誌だと世の中の流行を意識した“他人目線”で企画が組まれることも多いですよね。
小泉『姉ageha』は世の中の流行は特に追いかけていません。ファッション誌ではなく、情報誌というかマインドを発信するという立ち位置なので。言ってしまえば読者の方もそこまで「ただ流行っているもの」には興味がないんです。「かわいいからこの服買おう」というのはもちろんあるけど、「流行っているからほしい」というのはあまり聞かない。そこは情報誌とファッション誌の違いでもあると思います。

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