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ORICON NEWS
“自動車をリアルに再現”がウリの「トミカ」にサイドミラーがないワケとは?
子どもの安心・安全を第一に リアルさとの絶妙なバランス
安全性に加え、コレクション欲をかきたてられる点も『トミカ』の特徴。子どもの頃、「次はどの車種を買おう!?」とワクワクした経験のある大人も多いはずだ。「全国のおもちゃ屋さん以外にも様々な場所で販売しているので、見かけてもらいやすかったり、値段が手頃(税抜450円〜)で買いやすい。豊富なラインナップから好きなものを選べる楽しさが、いくつもほしくなってしまう理由だと思います」
6台から始まった歴史 技術向上でサスペンション機能も完備
「コンセプトは、子どもたちが見かける乗り物の世界をリアルに再現したミニカーです。手のひらに乗せたときに車らしい感覚を感じてもらうために素材はダイキャスト(金型鋳造法)に、塗装は本物と同じような焼付け塗装。さらに精巧なサスペンション機能や、押すだけでよく走る“走行性能”も備えています」
時代とともに塗装や印刷技術が向上したことで、現在は車体のエンブレムなど、より細かな部分の表現にもこだわって生産されている。
「ターレ」や「ドドンパ」も、“旬”な乗り物を商品化
同社では、車以外にも子どもたちに人気の乗り物であれば商品化を検討するという。たとえば「富士急ハイランド」で人気のジェットコースター「ドドンパ」や、市場で活躍する「ターレ」など、これまでにも多種多様な乗り物が商品化されラインナップに加わっている。
さまざまな企業と夢のコラボ 遊び心がつまった商品で楽しませる
今年9月にも、森永製菓とコラボし『おかしのくるま』を発売。「チョコボール」「ミルクキャラメル」「マリー」「チョイス」「ベイク」の5種が入った夢のあるデザインで、ハロウィンバージョンも展開。リアルを追求する「トミカ」らしく、お菓子の質感にまでこだわって再現した。
「安心安全であることはもちろん、常にリアルな自動車の世界を、手のひらサイズのミニカーで身近に感じてもらいたい。子どもたちにとって、“人生初のマイカー”であり続けたいと思っています」
(文/辻内史佳)