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ORICON NEWS
芸能人夫婦の結婚生活がオープン化 “いじりOK”で好感度アップに
夫婦の話はタブー 結婚後も独身時代と変わらぬイメージを守るのが常だった
特に20〜40代の俳優や女優の場合は、芸能記者に突っ込まれてもニコっと微笑んで質問をかわし、共演自体NGなのか、同じ画面に映ることのない夫婦は多数。2015年に結婚した福山雅治と吹石一恵の結婚では、ファンの「ましゃロス」が話題になったが、ファンへの気遣いからか、所帯じみた印象を与えることを避けて妻や夫の部分を極力出さないようにしている芸能人夫婦が多い。
芸能人夫婦が“おしどり夫婦”と呼ばれて好感度を保つのは、ある程度のベテラン芸能人夫婦で見られる“おしどり夫婦像”であり、特に役者やアイドルの場合はイメージが役に影響するからか、若いうちは夫婦の話題は表立って言わない傾向がある。
例えば、人気絶頂期の2001年に結婚した反町隆史と松嶋菜々子夫妻が浮かぶが、役者同士の場合、役を演じているときに結婚相手を連想することはほぼ無く、ふとした時に「そういえば、結婚していたんだっけ」と思い出す程度。結婚生活について言及しないことでお互いのイメージを維持することができている。
「ミキティ〜!」芸人とアイドルの結婚で“いじりOK”の風潮に
そんな最中、庄司の「ミキティ〜!」ネタ。当初は「妻を売ってる」、「浮かれてる」などの批判もあったが、ひたすら叫び続ける庄司に世間もバカ負けし、今や10年越えのロングランネタとなっている。一方、藤本のほうも堂々としたもので、ママタレとして今も活躍。つい先日も『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演し、「庄司が体験した過酷ロケを体験」という“禊”に挑戦。「超激辛カレーを食べる」、「青汁、ノニジュース、センブリ茶の3つを飲む」を体験した後、「庄司〜!」と叫んでしっかりと夫をネタにしている。
その後、FUJIWARA・藤本敏史と木下優樹菜夫婦も同様にネタにし合う関係を見せ、爆笑問題・田中裕二と山口もえ夫婦も共演を厭わず、藤井隆と乙葉もドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で夫婦役を演じるなど、結婚後も安定した活動を見せている。いわば、芸人とアイドルの結婚で“いじりOK”となった流れができたとも言えるだろう。
“ママタレ”需要の拡大も要因? “仲良し夫婦”の話題が好感度アップにも
特に、ここ数年は辻希美や藤本美貴、小倉優子などの元アイドルたちが続々と“ママタレ”に転身。ブログやSNSで家庭の様子を発信することで、人気が加速したことも大きいだろう。さらに、妻だけでなく夫からの発言も相乗効果となり、例えば、DAIGOと北川景子夫妻のように、DAIGOがバラエティー番組や自身のTwitterでラブラブ生活を話すことで北川の好感度もアップ。結婚する前からカップルで人気だったりゅうちぇるとぺこ夫妻も、互いに思いやる発言が微笑ましく同世代に支持されている。
他にも、今まで特にガードの堅かった役者同士の夫婦でも、前述の勝地涼と前田敦子夫妻のお惚気が話題になる前から、中尾明慶と仲里依紗夫妻はお互いのインスタグラムで仲良し家族っぷりを発信している。その仲睦まじい姿が見たくて多くのユーザーがSNSをフォローしているし、役者としても結婚生活を描く作品などでリアリティーを付加。さらにバラエティー番組でもトークのネタにするなど、俳優業以外でも仕事の幅を広げている。
さらに最近では、アイドル的人気の息が長く、家庭の話をすることがほとんど無かった男性アイドルたちにもその流れは及んでいる。東山紀之と木村佳乃がお互いのことや子どもの話をするように、国分太一や井ノ原快彦、そして木村拓哉など、ジャニーズ事務所の既婚組が家族の話を普通にする機会が増えている。
ブログや、Twitter、インスタグラムなどのSNSで自身のプライベートを発信するのは当たり前の世の中。いくら憧れの存在とは言え、芸能人たちがプライベートを発信しないのは逆に“不自然”に映る場合もあるだろう。オープンにすることで好感度アップにつながる風潮は、夫婦像が変化してきた今の時代だからこそではないだろうか。