(更新:)
ORICON NEWS
『カメラを止めるな!』、熱狂に役者陣も困惑「早く忘れなければ」
「クチコミの力は本当にすごい」
しゅはまはるみもう…客席の光景がすごすぎて圧倒されて。40過ぎると涙が止まらないですね。
――今日(8月3日)から全国展開され、単館上映で始まった映画が、124館まで(※8月3日時点)拡大されるということになったわけですが…。
しゅはまはるみえっ?124館なんですか? 舞台挨拶で上田監督が館数を間違えて喋っていると思っていたんですけれど…本当にそんなに多くなったんですか?
大沢真一郎毎日10館ずつくらい上映館が増えているみたいですよ。沖縄、香川も公開決まったんでね。
しゅはまはるみえー!? すごい嬉しい!!
大沢真一郎上映館数の報告が追いつかないらしいです。私たちも、毎日知らない情報を聴きます。「今日このテレビで紹介されるらしい」みたいなことを、知らない人のTwitter経由で知ったり(笑)。
大沢真一郎本当、段階を追っていく感じでした。一番最初、単館で上映していた時も最初から満席が続いていました。1日1回、夜9時からのレイトショー上映だったのですが。映画館の開館が午前10時で、朝10時20分にはチケットが売り切れていたそうです。
大沢真一郎本公開は100%するだろうと思っていましたが、ここまでになるとは誰も思っていなかったと思います。でも、今広がったのは結果論で、単館で終わってしまう可能性もあったようですよ。
――なるほど、その壁を突破したきっかけ…出演者の皆さんから見て、人気の火付け役は何だったんでしょうか?
しゅはまはるみ最初の上映の時には有名な映画監督さんをトークショーにお呼びしてました。本広克行監督、市井昌秀監督、深田晃司監督、今泉力哉監督が来てくださって、トークショーの中で大絶賛を頂きました。そのコメントをチラシに入れさせていただいて、宣伝していましたね。
真魚本当にクチコミで広がっていったという感じです。その時は宣伝も配給もなかったので、関係者全員でSNS で広めていこうと動いて、それが有名な方たちにまで伝わって、さらに広がっていったんじゃないでしょうか。“クチコミの力”って本当にすごいなと思いました。
――この映画は本当にリピーターが多いみたいですね!
しゅはまはるみ今、26回見てる人がいますが、42回(※劇中のキーワードとなる回数)を目指していると言っていました。
映画の仕事や芸能事務所からのオファーも…「人生変わる作品に」
真魚エキストラやスタンドインの経験はあったのですが、長編作品の主要キャストの経験がなかったので、“一つの作品に出る”という気持ちで参加していました。全部自分で調べて、出たいと思えるものに応募したんです。
しゅはまはるみ私はTwitter やってなかったんですけれども、宣伝のために自分が増やそうと思って一生懸命頑張った結果、ほとんど稼働していなかったツイッターのフォロワー数がもうすぐ3000人になります。あと、実は映画のお話を1ついただいています。
真魚『カメラを止めるな!』に出ていることが名刺代わりになるので、やっぱり“チャンス”が増えましたね。「見たよっ!」て言ってくれる人もすごく沢山いて人とのつながりは本当に前より増えましたし、手っ取り早く自分のことを知ってもらえる。私は出演の話はまだないですけれど、今はフリーで活動しているのですが、事務所から声をかけていただきました。
大沢真一郎僕は最近はもう『カメラの止めるな!』の活動が全てですね。10年以上前に出演した作品が映画祭で賞を頂いたのですが、それを超えるくらいの反響を感じています。
しゅはまはるみ『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)さんに13日、27日放送回に“役者全員”が出演することになりました。番組スタッフさん達が皆さん映画を見てくださっていたらしく、テレビに映画の役者全員で出演なんてことないですよね。あと、“人生が変わった”という点で言うと真魚がこんなにしっかり喋っていることにびっくりしています(笑)。これまでは、擬音が多くて何の話をしているのかよくわかりませんでしたから。
――映画の取材にも慣れたのではないでしょうか? 今回は何回目ですか?
真魚こういう対面インタビューの取材は実は初めてです。そういう機会をいただけるようになったので、前よりは喋るようになりました。
――映画としてはもちろん話題ですけれども、役者さんの方までその余波が出てきたのは、ここ最近の話なんですね?
大沢真一郎ここ一週間くらいの話で、やっぱり今日の舞台挨拶・取材が一番大きいのではないでしょうか。
しゅはまはるみでも、監督はじめみなさんから言われているのが、“今日からはじまるよ”ということですね。
上田監督の指示の元、“全員で広めた作品”
しゅはまはるみ“映画監督”というよりは全てを自分でプロデュースしている印象です。宣伝についても、企画会議についても「俺についてこい」と、みんなを巻き込んでいく。
真魚たとえば、チラシを作って配ったり、いろいろな所に置いてもらう交渉をしたり、役者陣が空き時間を作ってそれぞれ宣伝活動をしていたんです。
しゅはまはるみけれども、そもそも上田さんが「この作品は皆が一生懸命頑張って宣伝するのにとても似合っている作品だから」とおっしゃっていたんです。
しゅはまはるみ映画が完成して終わりではなくて、終わった後は自分たちの力で広めていくんだ、というところまでけん引してくださって。そういうパワーがある方ですね。メジャーであることと良い作品であることはイコールじゃないですから。メジャーだろうがマイナーだろうが良い作品は良い。いい作品に出られて、それがメジャーになったっていうのがもう“最高”ですね。
しゅはまはるみ急に何かを考えたり決断したりしないといけない状況になったのが、この一か月だったので…。正直、反響が大きすぎてこれをどう生かしていいかわからない状態です。
大沢真一郎『カメラを止めるな!』に出てた人だと、この後も言われるでしょうから。逆に大きすぎるハードルになっていますね。役者としては、なるべく早く忘れないといけないことだと思います。
真魚『カメラを止めるな!』に負けないよう、私たちも頑張っていかないといけない。それに尽きますね。
しゅはまはるみわたし、8月30日からから舞台公演があるんですけれど…ハードルが上がりまくっていて、戦々恐々しています(笑)。
■映画『カメラを止めるな!』全国拡大感染中!
監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山崎俊太郎 大沢真一郎 竹原芳子 浅森咲希奈 吉田美紀 合田純奈 秋山ゆずき
配給:アスミック・エース=ENBUゼミナール
オフィシャルサイト:http://kametome.net/
上映館は随時公式HP上で更新中!
(C)ENBUゼミナール