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“夏休み映画”初週興行収入ランキング 『ジュラシック』『コード・ブルー』がけん引

 8月1週目が過ぎて、夏休み映画の大作が出揃ったところで、公開週の土日2日間の興行成績をまとめると、主なヒット作品は表のようになった。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』と『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の2作が10億円超えの破格の勢いでスタートした。

上半期に続きハリウッド大作が好調

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(C)Universal Pictures

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(C)Universal Pictures

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、前作『ジュラシック・ワールド』(95.3億円/15年8月公開)の興収対比で144.1%と、今年1本目となる100億円超えを狙える位置につけた。圧倒的な映像クオリティと老若男女を楽しませる洗練された娯楽性の高さで、ハリウッド大作が幅広い層から人気を得ている近年の流れのなか、シリーズ5作目となる今作もその作品力を見せつけた。公開から18日目の7月30日に動員340万人、興収50億円を突破し、今年最速の50億超え作品となっている。

 そのほか洋画大作では、6月末から公開されている『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が7月末時点で興収20億円ほどとヒットしてはいるものの、『スター・ウォーズ』スピンオフとしての期待の高さからすると物足りなさを感じさせる。

 固定ファンも多いトム・クルーズ主演シリーズ6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、前作『ローグ・ネイション』(興収51.4億円/15年8月公開)の興収対比で114.6%。こちらは期待通りの好スタートとなっている。

久々のテレビドラマ映画大ヒット 新たな流れにつながるか

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(C)2018「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」製作委員会

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(C)2018「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」製作委員会

 ほぼ上半期の流れを受けた夏休みヒット映画のなかで異彩を放っているのが、『劇場版コード・ブルー』。近年、テレビドラマ映画の大ヒットが少なくなり、本数自体が大幅に減っていたなかで、昨年は『昼顔』が興収23.3億円のヒットになっていたが、今作は公開2週目で興収36億円が目前。久々の大ヒットにして、100億円の大台に迫る記録が期待されている。

 今年の代表作となる大ヒットが見込まれ、かつてのテレビドラマ映画全盛期の『踊る大捜査線』や『海猿』と同等の規模になってくれば、漫画実写映画の苦戦が浮き彫りになっている今、テレビ局映画の今後の新たな方向性の1つを指し示すことになるのかもしれない。

提供元: コンフィデンス

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