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新ドラマ出演の吉岡里帆、亡くなった社長が「背中を押してくれた」

「人生に大切なことを教えてくれる」、吉岡の家族の助言

――もともと生活保護に関して予備知識はありました?
吉岡里帆 ほとんどありませんでした。ただ、まだデビュー前に、家族で「大人になるってどういうことだろう?」という話になったこともあって、父親が「ちゃんと税金を払っていくこと」とか、「保険証を自分で作るようになったときかもね」と言っていて。実際に自分で税金などを払うようになって、いろいろ知っていきました。

――ご家族でそういう話をしているんですか?
吉岡里帆 大学受験や事務所に所属したとき、大役が決まったときなど、節目節目に父親がよく人生に大切なことを教えてくれます。私は、仕事で嬉しかったことも悩んでいることも全部話していて、「自分がこの年齢のときはこうだった」とか助言をもらいます。この作品をやると電話で報告したときも、「とても意味のある仕事だ」と喜んでくれて、漫画を全部買って読んだみたいです。本読みの日も偶然メールが来て、「当たり前のことを誰よりも丁寧に頑張ってください」というメッセージに身が引き締まりました。

苦しいときの支えはファン、「待っている人が1人でもいてくれるなら」

――ケースワーカーは生活保護受給者を支える仕事ですが、吉岡さんにとって苦しいときの支えはありますか?
吉岡里帆 まず、ファンの方ですね。待っている人が1人でもいてくれるなら、作品を作っていきたいと思います。そばにいるスタッフさんも一緒に夢を追い掛けてくださって支えになっていますし、あとは良い作品を観ると「私もこんなことができるように頑張ろう」という気持ちになります。

――最近そういう作品はありましたか?
吉岡里帆 はい。『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』というデザイナーさんのドキュメンタリー映画で、その方がものすごく苦しみながら新しい作品作りをする姿に勇気をもらいました。作品中で、ドリスさんが「辛いことがあったら何をするか?」と問われて、「我慢します。受け止めて、それでもやるしかないですから」と答えているんです。一つ一つの質問に正直に飾らずに答えていて、衝撃を受けました。私も本当の言葉で、真摯に人と向き合うことを大事にしたいと思えました

(文:斉藤貴志 写真:加藤千絵/CAPS スタイリング:水野遼平 メイク:板垣美和)

★吉岡里帆、主演ドラマ“1.5話”配信決定

『健康で文化的な最低限度の生活』

7月17日スタート カンテレ・フジテレビ系
毎週火曜 後9:00(初回20分拡大)
柏木ハルコ氏による小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中の同名漫画を実写化。安定を求めて公務員となった義経えみる(吉岡里帆)が、“生活保護受給者”を支援するケースワーカーの仕事に配属されたことをきっかけに、何らかの事情で生活に困窮している受給者のさまざまな“人生”に向き合い、戸惑いながらも奮闘していく様子を描く。主演の吉岡里帆をはじめ、井浦新、田中圭、遠藤憲一らが出演。
【公式サイト】(外部サイト)

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