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田中圭、“おっさんずラブ現象”は「僕もロスでしたが、すでに過去のもの」

どんだけ自分が頑張ったと思っても、同じ事務所にはずっと小栗旬がいる

――そうやって役者を長く続けてきた田中さんを、そこまで駆り立てるものは何でしょう。
田中圭 そうですね…。「売れてぇ〜!」ってやつですね(笑)。

――単純明快! でももう十分ご活躍されていると思うのですが…(笑)。
田中圭 違うんです、違うんです! 同じ事務所には、ずっと小栗旬がいるので(笑) ただ、もう18年も事務所にいますから「どんだけ自分が頑張ったと思っても、ずっと背中を見せ続けてくれる先輩がいることをありがたいと思いなよ」と後輩達には言っています。

――『健康で文化的な最低限度の生活』で新人を厳しく教える係長の京極のように、田中さんも後輩に対してアドバイスされているんですね。
田中圭 ところが気付いたらみんな僕の背中を抜かしていってしまって(笑)。だけど芝居だけは全員に絶対に負けてないと思っているので、また後輩達に背中を見せられるように頑張らなきゃいけないなとは思っています。

どんな役もこなせる役者じゃなくて、個性派俳優になるのが理想!?

――田中さんのようにどんな役でもハマってしまう役者は少ないような気がします。
田中圭 本当はどんな役もこなせる役者じゃなくて、ピンポイントでハマり役を演じる個性派俳優になるのが理想だったんですけどね!(笑) 残念ながらそうはならなかったです(笑)。

――先ほど役者という仕事が無くなっても社会は困らないかもしれないとおっしゃったのですが、このドラマではケースワーカーの大変さや受給者の現状を世の中の人に知らせることができるので個人的には役者はとても重要な仕事だと思っています。田中さんは役者という仕事を通して社会にこんな影響を与えたいといった願望はありますか?
田中圭 僕がこの仕事を好きな理由のひとつが、自分が関わった作品を見て将来の夢が決まったという人がいたり、生きるのが辛いと思っていた人に生きる希望を与えることができたり、そんな風に誰かの心を動かす可能性があるところなんです。そのためにはまず自分が楽しいと思える作品に関わり続けることが大事なんじゃないかと。社会に何か影響を与えたいといった大きな願望ではなくて、こちらが意図せずとも誰かが楽しんでくれたり喜んでくれるだけで嬉しいですから、そういう意識で今後も役者を続けていけたらと思います。

(インタビュー・文/奥村百恵 写真/逢坂 聡)

『健康で文化的な最低限度の生活』(カンテレ・フジテレビ系)

■毎週火曜 後9:00 / 7月17日スタート(初回20分拡大)
 安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみる(吉岡里帆)。ところが、配属先の仕事は“生活保護受給者”を支援するケースワーカーだった。最初は生活保護現場の壮絶な現実に直面して戸惑うえみるだが、ある事件をきっかけに一念発起。持ち前のひた向きさで、受給者たち一人一人の人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘する。そしてそんな彼女のまっすぐさは、いつしか彼らの希望の光になっていく…。

出演:吉岡里帆 井浦新 川栄李奈 山田裕貴 ・ 田中圭 遠藤憲一 ほか
原作:柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』(小学館『週刊 ビッグコミックスピリッツ』連載中)
脚本:矢島弘一 岸本鮎佳
監督:本橋圭太 小野浩司
プロデュース:米田孝(カンテレ)、遠田孝一(MMJ)、木曽貴美子(MMJ)、本郷達也(MMJ)
制作協力:メディアミックス・ジャパン
制作著作:カンテレ

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