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ORICON NEWS
麒麟・川島がSNSで話題、“芸人のお手本”のような大喜利力
インスタの“写真で一言”でセンス爆発、ネットで盛り上がる
撮られた芸人の写真も楽屋や移動中、飲み会のときのようなシーンもあり、まるで飾り気のない“素”の姿が映っており、添えられた一言(キャッチフレーズ?)が妙にマッチしてまさに“言い得て妙”なのである。ハッシュタグも最後のほうになると、「#いるだけで場が明るくなる愛され芸人」(バービー)、「#どんな企画も成立させる名キャッチャー」(ハライチ澤部は)など、芸人仲間に対する愛に溢れる一言を入れておくあたりも心憎いばかり。
“プロならでは”の上質な笑いをテレビ外でも提供
今では「bokete」などのお笑い系アプリも一般ユーザーに人気だが、川島のインスタグラムはそれとは一線を画した、いわば“笑いのプロ”によるハイレベルのボケ。“絵力”としても強い芸能人の写真を題材に、さらにお笑い芸人としての実力がそこに乗るわけだ。川島の投稿にはフォロワーたちが自分で考えたおもしろ#を投稿して大喜利合戦の様相も呈するという“相乗効果”も生んでいる。
諸刃の剣であるSNSを、特性に応じた“使い分け”で笑いに昇華
もちろん、お笑い芸人だけでなく芸能人全般、SNSは何かと話題になる。さかなクンは、エゴサーチした結果「声がうるさい」等の批判コメントを見てショックを受け、悩みすぎたら熱が出たということがニュースになったことも記憶に新しい。モデルの梨花は「質素な朝ごはん好き」とインスタグラムに写真と共に投稿しただけで、「これは質素じゃない」、「なんて贅沢な」といった反発コメントが寄せられたこともあった。中には批判めいたことではない投稿内容でも、ネットユーザーの過敏な反応によって“炎上”することも多々あるのだ。こうなると芸能人にとってのSNSは、もはやデメリットのほうが多いのではないかと思ってしまうが、それでもSNSでのPRや情報発信、ファン交流としても芸能活動に欠かせないものでもあり、何とも悩ましい事態となっている。
そうした中、川島はインスタグラムではしっかりと笑いを提供しつつ、Twitterでは日々の芸能活動の記録を投稿するほか、巡り合ったおいしい店をフォロワーとシェアをする。「中目黒『三宝亭』の麻婆麺。会心の昼食となりました。最近飛び込みで行ったお店で残念な結果が続いていたのも、この麻婆麺のフリだったのかと思えるほど美味しかった。山椒の辛味はキングダムの楊端和を思わせるような美しいキレ」(川島Twitterより)など、想いを込めた臨場感たっぷりの食レポを、どこかほっこりする“川島ワールド”を感じられるエッセンスをプラスして綴っているのである。
つまり、各SNSの特性に応じて、ネット活動のお手本のような使い分けを見せているのだ。写真がメインのインスタグラムでは芸人仲間をネタにはしているものの誰も傷つけず、芸能人という立場も活用しがらSNSでもプロの芸人らしく笑いを提供。Twitterでは有益情報の交換に徹している。そんな川島のインテリジェントな気質は、お笑い芸人としての“安定感”にもつながっているように思える。相方・田村裕の著書のベストセラー化が麒麟として注目されるきっかけではあったが、先述の『IPPONグランプリ』など、川島のピンでの活躍が続いているのもうなずける。炎上に悩む芸能人たちは、麒麟・川島のSNSとの付き合い方を参考にするといいかもしれない。