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クロちゃんが“愛されクズ芸人”として再注目 取り扱い注意の嘘つきモンスター

 安田大サーカスのクロちゃんが、芸能界において“愛されクズ芸人”という危ういポジションを築きつつある。巨漢にスキンヘッドという凶悪なルックスながら、ハイトーンボイスとのギャップでブレイクしたのが2000年代の中頃。最近はバラエティ番組に、どっきり要員・検証企画要員として出演しては、「平気で嘘をつく」、「予測不能の行動をとる」という“クズ立ち回り”が「一周回って面白い」と評判になり、以前は3000人ほどだったTwitterフォロワーが、今は100倍の30万人に届く勢いなのだ。カメラを回せば想像を超える“撮れ高”を叩き出すクロちゃんの快進撃はどこまで続くのか?

クロちゃんの小悪党ぶりを面白さに変換、『水曜日のダウンタウン』との“共犯関係”

 クロちゃんをそんな“愛されクズ芸人”に押し上げた番組が、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だろう。はじまりは、番組内の企画で「SNSを張り込んでいれば芸能人に会える説」を検証した際、Twitterで居場所がすぐに特定できるツイートをしてしまう、芸能人にあるまじきガードの甘さを見せるクロちゃんにクローズアップしたことだった。

 昨年の8月には、“クロちゃん=クズ”を決定づける「リアルクロちゃん」企画を放送。「何も食べていない」とツイートしてガッツリそば屋で食事をしていたり、「2時間歩いて帰る」とツイートしてタクシーで帰ったり、「グミを食べる」とツイートしてポテトチップスを食べる等々、視聴者からすれば「しょーもな!」と思わせる謎のウソを連発。こうした意図のよくわからない嘘のつき方が、「気持ち悪いというか怖い」と視聴者を戦慄させたのだが、一方でクズはクズでも、どこか憎みきれない小悪党ぶりが、「もっとクロちゃんを見たい!」という“中毒性”を視聴者にもたらしているようなのである。

 その後もクロちゃん企画は続く。「寝たら起きない王決定戦」では、泥酔して自宅に帰るも、独り言をつぶやきながら部屋を徘徊し、意中の女性「レイちゃま」(後に彼女との出会い自体が壮大なドッキリ企画だったと発覚する)の名をつぶやいてはうなされるように眠りにつき、突如泣きだしたのだ。さらには床を這いつくばってベッドの下に潜り込む。クロちゃんは完全にベッドに下に潜り込んでいるため、カメラに映し出されているのは、上下左右に軋む“胎動のような動きをするベッド”のみという衝撃的な映像が抱腹絶倒をもたらした。

 また、番組が用意した偽のTwitterアカウントが未来のクロちゃんの様子をつぶやき、その通りのことが起こる「フューチャークロちゃん」では、“弁当の肉がカエルの肉”、“落とし穴”といったドッキリに引っかかりつつ、最終的には番組収録の間中、ヘッドフォンと目隠しをされてスタジオの天井に吊るされているという結末を迎える。

 番組のネタとして自分の“日常”と“ドッキリ”が混在する生活を強いられ、『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)では、「騙されすぎて日常との区別がつかなくなった」と本人が語っているほど。しかし、ただのクズに見えてしまうところを番組の企画によってクロちゃんの良い部分を引き出したとも言えるし、クロちゃんもそれにしっかりと応えていることから、ウィンウィンの関係にあるとも言えそうだ。

クズ芸人は取扱注意 一歩間違えると視聴者から“ドン引き”される可能性も

 クズ芸人が誰しも”愛されクズ”になれるわけではない。たとえばジョーダンズ・三又又三などは笑えないエピソードが満載だ。松本人志に「出店資金」と言って借りた1000万円を返せず、金銭トラブルで絶縁状態だと写真週刊誌にて報道。実際に松本人志も『ワイドナショー』(フジテレビ系)にてその事実を概ね認めるコメントも。また、温厚な草野仁すらも、『有吉反省会』(日本テレビ系)で「レスリングが強いと言うから企画にしたのに、まったくやる気がないまま負けた。三又は嫌い」などと、呼び捨てにしてはっきりと嫌悪感を表わしている。

 このようにトラブルとなってしまってはただの“嫌われ者”となってしまい、視聴者も笑うに笑えず、愛せなくなってしまうのだ。しかし、クロちゃんのクズっぷりも相当のもの。『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)で共演した医師に対して、ヘルシーな食生活を偽造したツイートで欺むき、「私は人を信頼して生きてきましたが、クロちゃん事件以来、疑いやすい性格に変化し、悲しいです」と人間不信に陥らせている。さらに2月8日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)でも、相方のhiroが脳出血で生命の危機に陥った際、パチンコをしていてお見舞いを渋った事実を暴露されるなど、一歩間違えたら笑えないエピソードも。それでも、ちゃっかり笑いを取り、クズネタで仕事をこなしているからさすがだ。

スケールの小さ過ぎる小悪党だからこそ視聴者も“バカ負け”してしまう

 今後もクロちゃんは予測不能の行動を繰り返し、“愛されクズ芸人”として活躍し続けることだろう。クロちゃんの魅力とは、とにもかくにも“笑えるクズ”であるということ。嘘もクズ立ち回りもスケールが小さく、責める気が起きない。視聴者は「しょうもないなぁ」とバカ負けして、つい笑ってしまう。それが“愛されクズ”の特徴だ。当分の間は、視聴者もクロちゃんの奇妙な姿を観察していくことになりそうだが、どの番組でも”愛されクズ”としての魅力を引き出せるとは限らない。くれぐれも“取り扱い方”には注意が必要そうである。

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