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“専業グラドル”が明かす苦悩 四面楚歌時代における巻き返し策は?

グラビアアイドルの在り方も時代に合わせて変化が必要。SNSを通してもっと“身近な存在”に

――考え抜いた末のSNSでの“尻職人”活動だったんですね。ほかにも倉持さんなりのグラドル市場の分析はありますか?
倉持由香 モグラ女子やアイドルに勝つためには、その良さをうまく吸収していかないといけない。アイドルが盛り上がったのは、所属事務所の垣根を超えて劇場から東京ドームを目指すという“努力の過程”を見せたのが大きいと思うんです。頑張っている姿を見て応援したくなる。そして、握手会というシステムで、気軽に会いに行けるようになって…。一方、グラドルは気軽に会いに行ける場がなかった。撮影会は1枚4000円のDVDを買わないといけない。

――SNSがグラドルを身近に感じさせてくれるということですね。
倉持由香 そうです。グラドル自画撮り部という名前にしたのは、目標に向かって頑張っていく姿を見せるため。みんなで力を合わせてグラビアを盛り上げていく“部活感”を出したかったんです。例えば…雑誌の表紙撮りおろしが目標だとして、それに向けて練習しているんです。何十枚何百枚と自撮りをして、厳選した1枚を載せていますから、かなり訓練になっていると思います。

――グラビアアイドルに夢と憧れを持ち、誇りをもって活動されている倉持さんはアイドル、モデル、女優が席巻する“グラドル四面楚歌”の状況をどう捉えていますか?
倉持由香 グラビア業界が活性化している喜ばしさと、グラドルが追いやられる焦りが両方あります。ですが、悲観的な話ばかりではないです。以前は、25歳を超えたら青年誌のグラビアに出られないという時代もありましたが、ほしのあきさんがそれを変えてくれました。今でも磯山さやかさんたちはアラサーになってもグラビアの第一線にいますし、壇蜜さん、橋本マナミさんもグラビアをやられている。私もこの先、需要がある限りグラビアをやり続けたいですね。

――ある意味グラドルの仕事の幅は広がっているわけですね。モグラ女子、グループアイドルにどう対抗していくのでしょうか。
倉持由香 モグラ女子はnon-noやCanCamなどのファッション誌で専属モデルとしてやられている方ばかり。馬場ふみかちゃんは神の造形という言葉がぴったりの圧倒的な美しさがありますよね。内田理央ちゃん、逢沢りなちゃんはMOREと週刊プレイボーイ両方から特別編集で写真集が出たり、女性ファンもいて、こりゃ勝てないわと思います(笑)。グラビアアイドルは、露出だけでは勝負にならない時代です。でも、モデルさんにできない露出やポージング、“個性”を出してグラドルらしく生き抜いていきたいと思います。

グラビアに生きてグラビアに死にたい

  • 倉持由香が初めての表紙を飾った11月27日発売の『週刊プレイボーイ』50号 (C)西條彰仁/週刊プレイボーイ

    倉持由香が初めての表紙を飾った11月27日発売の『週刊プレイボーイ』50号 (C)西條彰仁/週刊プレイボーイ

――四面楚歌のこの時代、グラドルに求められる“個性”とは何でしょう
倉持由香 やはり、“キャッチーさ”だと思います。例えば、“くびれスト”川崎あやちゃん、“なにわのブラックダイヤモンド”橋本梨菜ちゃんのように「あ、ブラックダイヤモンドの子ね、尻職人の倉持由香ね」というのがタレントとして分かりやすいのかなと思います。また、SNSをみんなやっている時代ですから、ネットを上手く使った“発信力”、そのベースになる“自己プロデュース力”が長けた人が売れていくと思います。

――倉持さんはご自身をどのようにプロデュースしていきますか?
倉持由香 私は、“勝手に売れていく”ポテンシャルのグラドルではないと自分で思っています。芸能界が富士山なら、ヘリで山頂に行ける人や車で登る人もいますが、私は樹海で9年くらい彷徨ってからようやく4合目まで歩いてきたという感じですね(笑)。その歩みをしっかりSNSなどで見せて、共感してくれる方たちと一緒に歩いて山頂を目指したいと思っています。

――最後に、これから先の目標やなっていきたい姿を聞かせてください
倉持由香 2017年は長年の目標のひとつだった週刊誌の表紙を達成できましたが、次はオファーをいただけるようになりたい。本当にグラビアが大好きなので、これからもグラドルの地位を確立できるような活動をしていきたいと思います。プロデュースやデザインなど、グラビアコンテンツを作る側にも回って、自分の理想の“カッコいいグラビア”も求めていきたい。もちろん現役もまだまだ続けます。キャッチーにいうと、“グラビアに生きてグラビアに死にたい”ですね。

(撮影/TAKU KATAYAMA)

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