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“神ってる”神木隆之介インタビュー『運と巡り合わせとタイミングと環境、すべてが恵まれた状態だった』

主演の声を務めたアニメ映画『君の名は。』は興行収入200億円を突破。歴代邦画興収ランキング1〜3位(『千と千尋の神隠し』『君の名は。』『ハウルの動く城』)すべてに声の出演をしていることから“神ってる”と言われる神木隆之介。そんな神木の俳優としての最新主演作は人気コミックを2部作で実写映画化する『3月のライオン』。その先も実写『ジョジョの奇妙な冒険』など話題作が続くなか、コミック実写化に対するプレッシャー、子役から活躍してきた俳優業への今の想いを明かしてくれた。

僕たちが自信を持ったところで、必ず受け入れられるとは限らない

――主演の声の出演を務めた『君の名は。』(新海誠監督)がロングランの大ヒット。歴代邦画興収2位の成績を記録しています。新海作品の大ファンの神木さんとしてはどんな気持ちですか?
神木隆之介うれしいです! でもどこかひとごとというか、いちファンの感覚というか、「新海監督、おめでとうございます!」という気持ちです。僕の力とか僕がいたからヒットしたというわけではないですし、やはり監督を始め、スタッフ、キャストみなさんの力があったからです。

――『君の名は。』に続いて、原作ファンだった今回の実写『3月のライオン』にも気持ちがかなり入っているようですね。
神木隆之介もちろんどの作品も自信作ではあるのですが、だからといって、僕たちが自信を持ったところで、必ず受け入れられるとは限らない。しかし、ありがたいことに『3月のライオン』では、原作ファンの方から役が合っているとおっしゃっていただけていますし、試写を観た方の反応もすごく良いとうかがっているので、とてもうれしいです。それでもやはり映画が公開されて、みなさんに観ていただかないとどうなるかはわからないので、安心はできないです。

実写版のキャスト発表時は原作ファンの反応が怖かった

――羽海野チカさんの原作がお好きだったそうですが、神木さん主演で実写化という話を聞いていかがでした?
神木隆之介『3月のライオン』は大好きな作品だったので、うれしかったです。しかし、原作を読んだときに感じたような、心が温かくなるような感覚を実写で表現しなくてはいけないと思ったら、それはとてもハードルが高いとも思いました。
――この映画の主人公・桐山零を演じるうえで心がけたことはありますか?
神木隆之介単に2次元のキャラクターのまね事や、完全にコピーをしたものにはしたくなかったです。人間を描き出すドラマに落とし込まないといけない。この世界にどのように存在していけばいいのか、ということを目標にしました。それでいて、きちんと『3月のライオン』の雰囲気、温かみはあるよねと、言っていただけるようにしなければいけない。原作ファンの方にも納得していただけるような映画にするためにはどうしたらいいのか、監督と一緒にすごく考えました。

――桐山零を神木さんが演じることが発表されたときは、原作ファンの間からもかなり好意的な声が多かったように感じましたが。
神木隆之介そう言っていただけたことは本当にうれしかったです。キャスト発表の日は緊張しました。とくに今回は、2部作の主演を務めさせていただいているので、とても怖かったです。ただ、この作品に限らず、発表の日は毎回緊張します。

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