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NEWS二度目の“24時間テレビ” 危機を乗り越え完走した4人のたくましさ

“よさこい”は130人の円陣から 4人が作った歌詞にNEWSの思いが

 日も暮れ、武道館に東京都知事の小池百合子氏が訪れる中、始まったのが“よさこい”の大パフォーマンス。盲学校・ろう学校の生徒らとともに、早稲田大学の“踊り侍”とNEWSの総勢130名が、よさこいに挑戦。約2ヵ月前から、ろう学校には小山と増田貴久が、盲学校には加藤と手越がサポートのため訪れていたという。小山は、前回の“24時間テレビ”出演をきっかけに学んだという手話で、生徒たちとコミュニケーションをとっていた。

 VTRが流れている間に、4人は一緒に練習を積み重ねてきた生徒たちと、薄暗いステージでセッティングを開始していく。130人で円陣を組んで気合を入れると、パフォーマンス直前のCM中には、4人がそれぞれ生徒たちに声をかけ始める。最後に手越が「笑顔でね!」と叫ぶと、生徒たちは一斉に「はい!」と答えた。

 よさこいの生パフォーマンスは圧巻だった。青の着物を着たNEWSを先頭に、目の見えない、耳の聞こえない少年少女たちが舞台の上で踊りまくる。ときには目の見えない子たちの位置取りを、NEWSのメンバーが後ろで支えながらサポート。小山が「そいや!」と叫ぶと、NEWSが4人で作ったという歌詞が流れ始める。

「負けたくない強い想いだけで この壁を越えてみせる 無理だと人は言うけれど これが私の生きる道だと胸をはって 笑って 愛をつないで」

 子供たちのために考えたというこの歌詞は、しっかりと心を励ますものとなっただろう。しかもこの言葉、決して綺麗ごとではない。“4人では無理だ”、そんな言葉に悔し涙を流しながらも復活を果たし、今に至る彼らである。波乱万丈な道のりを歩んできたNEWSだからこそ、伝えられる重みがあった。

 パフォーマンスが終わると、耳の聞こえない永井東子さんからNEWSへ感謝の手紙が読見上げられた。目を真っ赤にしていた手越と増田は、我慢できずに涙し、顔を覆ってしまった。加藤は口をきゅっと結び、小山も感極り、全員が目に涙をためていた。ステージからカメラが離れると、まずは小山と増田がハイタッチ。続いて全員でハイタッチを交わし、無事にパフォーマンスを終えたことを称え合い、舞台から去って次の準備へ。なかでも手越は最後までステージに残り、生徒たちと抱き合ったり、言葉をかけたりしていた。

オリラジ中田も絶賛、増田が涙した「フルスイング」の後は固い握手

 こうして、いよいよ番組はクライマックスへ。チャリティーランナーの林家たい平がゴールに近づき、グランドフィナーレは目前。そんな高揚感に満ちた会場でNEWSが歌ったのは、「フルスイング」だ。4人になった新生NEWSが最初にリリースしたシングル「チャンカパーナ」のカップリング曲である。

 ステージ上で4人が一直線に並び歌い始めるが、増田は今までの思いがあふれ出したかのように泣き出してしまう。ソロパートをなんとか歌おうとするが、どうしても声は震える。OA終了直後の囲み取材で彼は、「諦めずにやってきたことを感じていた」と語った。素直な感情は涙となって声を震わすが、その思いは小山、加藤、手越がしっかり引き継ぎ、歌に込めていく。途中、手越も上を向き、涙をこらえるような仕草を見せながら、ありったけの感情を歌にして届ける。小山は片手を挙げ、会場の隅々まで伝わるよう歌い、加藤も歌詞をかみしめるように声を張り上げていた。

 歌い終わった瞬間、4人で肩を抱き合ったメンバー。深々と頭を下げる増田を3人は覗き込むようにして、泣き笑い状態。映像がこん平に移ると、小山から手越に握手を求め、4人はそれぞれがっちりと握手を交わした。涙をこらえきれなかった増田に「うんうん」とうなずきながら司会席へと戻っていく彼ら。OA後、オリエンタルラジオの中田敦彦が「「フルスイング」のときのNEWSの4人の顔が忘れられない」と言っていたとおり、彼らの歌は多くの人々にたくさんの思いを届けた。

 再び“24時間テレビ”に帰ってきたNEWSは、見事にメインパーソナリティーを務め上げた。いろいろな困難にぶつかりながらも、そのたびに大きくなってファンのために復活した彼らだからこそ、伝えられるものがある。不安要素がある中のスタートだったものの、OA後に手越は、「僕らはドタバタに慣れてるんで」と言ってみせた。多くの困難を笑い飛ばすまでになるには、どれだけの努力が必要だっただろうか。乗り越えた先には、たくましさをも身につけた4人がいた。そんな彼らが届けるからこそ、今回のテーマ「愛〜これが私の生きる道〜」は重く響く。そう感じさせられた今年の“24時間テレビ”だった。

番組終了後のNEWSを直撃! 「フルスイング」の涙の理由とは!?

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