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女子大生たちの憧れを現実にする!? CAになるための秘訣を探れ!
大学に航空機の客室!? 関西外大のCA養成施設とは
各カウンターも航空機の客室も、見れば見るほどリアル。それもそのはず、国際線のビジネスクラスの客席をモデルに日本航空の関連会社がつくったそう。そのため、客席やCAが座るジャンプシート、荷物を入れるラック、食事や飲み物を運ぶカートなど、モックアップの各設備は実際に使われていたものが採用されている。まさにCAやGSの職場を体感できる施設で、「日本航空のCA訓練施設に近い内容です」という言葉にも納得だ。
では、航空業界をめざす学生たちは、ここでどんなことを学んでいるのだろう。講座に参加している学生にいろいろと話を聞きました!!
いったい何を学んでいるの? 航空業界をめざす学生たちを直撃!
最終回のこの日は、2クラス連続で講義を実施。最初のクラスでは、2班に分かれてのグループディスカッションを実施。活発な討論が行われている間、先生や別班の学生はメンバーの話の内容や話し方、身だしなみなどを細かくチェックし、アドバイスを送る。その後は、モックアップに移動して機内でのカート・サービスを体験した。
後半のクラスでは、先生が面接官となって、集団面接の練習を実施。「座右の銘は?」など質問をする先生の表情は真剣で、学生たちは緊張ぎみの様子。面接後は、先生が時間の許す限り、学生たちへアドバイスを送っていた。
両クラスの内容は中身の濃い、実践的な就活講座という印象。実際に体験した橋本沙彩さんと梅村美帆さん(ともに外国語学部英米語学科4回生)に、講座のことや航空業界への思いなどについてインタビューしました!
橋本さん私は、CA志望です。オーストラリア行きの機内で実際のCAの方々を見た中学3年生のときに、私もめざそうと考えました。
梅村さん高校生のころから航空業界をめざしていました。最初はCA志望でしたが、プロとして、機内だけでなく空港を訪れるお客様にサービスを提供したいという気持ちから、今はGSをめざしています。
――『エアライン受験対策』で印象深かった講義は?
橋本さんどの内容も役立ちますが、印象的なのは身だしなみやマナーの研修です。メイクも丁寧に教わったので、それ以降、クラスのみんなが講座のたびにきれいになる姿を目の当たりにしました。
梅村さん自己分析です。クラスのみんなの自己分析も参考にしながら、自分の強みや就職への気持ちを深く知ることができました。
橋本さん今日の集団面接では、うまく話せませんでしたが、採用試験にあたって自分のことをどう伝えればよいのかがはっきりしました。
梅村さん試験や業務中の座り方などの所作を学ぶことができたので、きちんと航空業界やサービス業でのマナーが身についたことです。
2人とも航空業界をめざすために関西外大へ入学し、留学も経験している。夢をかなえるという思いは本気。では、夢をつかむポイントはどこにあるの? 『エアライン受験対策』の先生に聞いてみました。
CA=一般企業の総合職? エアライン就活のポイントとは
『エアライン受験対策』を担当する木野本美千代先生は元CAで、CA養成の経験も豊富。キャリアカウンセラーとしてのCDA(Career Development Adviser)資格も持っているプロフェッショナルだ。その経験から、木野本先生は、「サービス業務が中心になりますので、CAやGSを採用する際に見た目の印象は重要視されます。ただ、これは外見上の美しさではなく、氷上や話し方、所作などを含めた総合的な第一印象のことです」と語る。
「一般教養はもちろん、確かな業務遂行を行うため、深く物事を考える思考力です。また、的確なコミュニケーションをとることができる表現力です。具体的には、5W1Hで物事を話すことができる力です」と木野本先生。こうした力は、採用試験の面接やグループディスカッションでチェックされているのだ。
もちろん、一定レベルの語学力は必須で、JALもANAも、関西外大生CA受験者のTOEIC平均点は700以上におよび、年々上昇しているとのこと。さらに就活では、最後のひと押しも必要になるそうだ。「企業は、型にはまった人よりも、のびやかな人間力の高い人を選びます。そのために、自己分析をしっかり行い、自分自身を表現することが就活成功のポイントになります」。
2020年の東京オリンピック開催を目前に控え、大手航空会社は大量採用を行っているものの、簡単になれないのがCAというお仕事。エアラインの仕事につくには、専門の学習に加えて人として幅広い経験をしておくことが重要で、そんな人間力の高い人々だからこそ、CAやGSはあこがれの的になっているのかもしれない。
関西外国語大学
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