生野陽子アナが語る育児と働き方 「ママアナとして現場に立ち続けたい」
これからもアナウンサーとして現場で番組作りに携わっていきたい
生野 アナウンス室でも管理職に就くなど、さまざまなキャリアの積み方があります。ただ私は、これからもアナウンサーとして現場で番組作りに携わっていきたいと考えています。もちろん復帰してまだ数ヶ月なので、これから何があるかはわからないのですが──。ただ娘の時代は、女性の社会進出もさらに進んでいくと思います。そういう意味でも、育児をしながら仕事をする姿を子どもにも見せられるアナウンサーという職業でよかったと思っています。
──生野アナが産休に入られた今年4月は、まさに「働き方改革」が始まったタイミングでした。テレビ業界の変化は感じますか?
生野 テレビ業界でも「働き方改革」が進んでいることを感じています。以前は、生放送の帯番組を担当しているアナウンサーはなかなか有休を取得できないこともあったのですが、意識が急激に変わってきていますよね。会社も有休をきちんと取れるように奨励していますし、そのためのシフト調整にも積極的で、休みを取るよう促されることもあるくらいです。そんなこと一昔前には考えられませんでした(笑)。毎日テレビで観るアナウンサーが急に休むことで、視聴者の方を不安にさせることもあると思いますが、「休むこと=悪い」という風潮があるのは、どの職業の方にとってもいいことはないですよね。企業や働く人の意識を少しでもいい方向に進めるようなメッセージをお送りするのも、テレビやアナウンサーの役割だと思っています。
(文/児玉澄子)