『きのう何食べた?』など受賞!第16回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」
脚本賞:三浦直之氏
三浦氏は、10周年を迎えた主宰劇団・ロロを中心に、オリジナルの演劇作品の脚本・演出を手がける若手の注目株。活動の一環として、全国の高校演劇部のために著作権フリーの60分の演劇脚本「いつ高シリーズ」を提供するなど、“青春もの”の作品にも定評があり、自身がゲイであることをひた隠しに生きる高校生の主人公・安藤純と、“腐女子”の同級生・三浦紗枝が繰り広げる純粋でねじくれた青春群像劇を、映像作品として見事に成立させた。
「ゲイ」「腐女子」というパーソナリティーは、描き方によっては当事者を傷つけてしまう恐れもあるが、三浦氏は原作小説と真摯に向き合い、純や紗枝はもちろん、彼らの同級生や純の母親、年上の純のゲイの恋人など、登場キャラクターの心の機微を丁寧にセリフに投影。審査員からは、「LGBTというテーマを丁寧に描きつつ、若者のみずみずしさとリアリティを感じさせてくれた」(吉田潮氏/ライター)などと高く評価された。
なお、審査会ではテレビ東京系『きのう何食べた?』の安達奈緒子氏との一騎打ちとなった。