『はじこい』深田恭子、上品さのある破壊力と存在感
1週間を明るく前向きにする作品を届けたい
「深田さんは可愛らしさと上品さを失わずに、コメディで破壊力を発揮できる稀有な女優です。そして何よりブレない芯の強さがある。人生をしくじっていても明るくて前向きな順子を画面の真ん中で演じる深田さんが、本作の支柱となってくれています」
「永山さんとはWOWOWの連続ドラマW『モザイクジャパン』(14年)でご一緒して以来ですが、彼にはすごくコメディセンスがあるんです。ことさらに笑わせようとしなくても、表情や間でおかしみを醸し出すのがとても巧み。エリート商社マンということで、スーツが似合う鍛えた体も決め手でした」
また、順子の同級生で、現在は高校教師。大人の男の魅力を放つ山下一真には、昨年の朝ドラ『半分、青い。』で知名度と人気を格段にアップさせた中村倫也が演じる。
「中村さんの実力は前々から業界では知られていて、僕も舞台を観て感嘆したことがあります。彼だったら、いろいろ経験しているからこその男の色気をサラリと表現してもらえるだろうと、昨年のわりと早い段階にオファーしていました。朝ドラの放送後だったらスケジュールが埋まっていたかもしれないと思うと、よいタイミングでお話ができました」
「匡平役はオーディションだったのですが、横浜くんは満場一致でした。キャラクターのハマり具合はもちろん、台本の読解力が際立っていて、実際に現場が始まってからも大人の共演者に混じって遜色ない芝居をしてくれています。何より彼はとても真面目でがんばり屋。経験の浅い新人が長丁場のゴールデンのドラマを乗り切れるかどうかの判断として、真面目さはけっこう重視しています」