賛否両論『半分、青い。』、視聴者の7割強が「新しい朝ドラ」を実感
本作は、脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。ヒロインは、少々うかつだが失敗を恐れない楡野鈴愛(永野芽郁)。故郷である岐阜と東京を舞台に、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでの半世紀の物語が描かれた。主人公の人生を辿る朝ドラは、どの作品も“七転び八起き”の物語であると言えるが、本作はその振り幅が実に大きく、その点から「これまでと違う何か」を感じた人も多かったのではないだろうか。
『半分、青い。』はこれまでの朝ドラと比較してどうだったか
<新しいスタイルの朝ドラ回答者> 『半分、青い。』を観て思ったことは
『半分、青い。』のテーマはなんだったと思うか?(複数回答)
伝統的な朝ドラの基本(家族・成長)は踏まえつつ、仕事や成功ではなく、友情や恋愛を重視したことが、「新しいタイプの朝ドラ感」を演出し、10代、20代の若い視聴者がそれに反応。一方で、古くからの朝ドラファンや安定感のある朝ドラに慣れ親しんでいる世代にとっては、斬新な本作に違和感を感じた人が多かった結果ということなのかもしれない。これらの理由から、前出の【失敗した】という評価に行き着いた人も少なからずいると考えられそうだ。
ネット等では賛否両論を巻き起こしたが、13年度前期の『あまちゃん』同様、固定概念から脱却し朝ドラの間口を広げた作品と言えるのではないだろうか。朝ドラは19年度前期の『なつぞら』で100作目を迎える。今後も朝ドラが常に面白く、新しいドラマとして歴史を重ねていくうえで、本作の存在は大きなものとなるのではないだろうか。
『半分、青い。』のドラマ満足度「オリコンドラマバリュー」の推移
【調査概要】
調査対象:連続テレビ小説『半分、青い。』を観ていた女性2944名のうち、【すべて観ていた】【だいたい観ていた】と回答した1013名の回答を抽出
調査期間:2018年9月21日(金)〜9月25日(火)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
調査対象:連続テレビ小説『半分、青い。』を観ていた女性2944名のうち、【すべて観ていた】【だいたい観ていた】と回答した1013名の回答を抽出
調査期間:2018年9月21日(金)〜9月25日(火)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ