『半分、青い。』『ぎぼむす』が示したドラマ主題歌とデジタル配信の親和性
星野源「アイデア」初週23.6万DLで1位
本作は、2018年前期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』主題歌。4月2日の放送開始から、月曜から土曜まで毎朝90秒オンエアされ、オープニング映像の青空のようなさわやかな曲調と誰もが勇気づけられる星野源の歌唱は、連日20%超えの高視聴率を獲得しているドラマの物語とともに好評。放送開始後、早い時期から発売が待たれていたが、半年間の放送が残り1ヶ月となったところで満を持して配信限定でリリースされた。
もともとの星野ファンに加えて、朝ドラファン層をしっかりと掴んでおり、この先もデジタルランキング上位を定位置としそうだが、年配層の視聴者が多い朝ドラ主題歌だけに、その先のパッケージ化の戦略も気になるところ。高いポテンシャルを持つ朝ドラ主題歌の新たなリリース展開としても注目したい。
MISIA、家入レオ、サンボマスターの主題歌も順調に推移
リリースから4週目で累計DL数は11.2万。8月22日にはフィジカルも発売されたが、初週比較ではDL数がCD売上枚数を大きく上回っている。
それぞれの主題歌によってフィジカルとデジタルのリリースタイミングは異なるものの、共通しているのは、デジタルはドラマの視聴率や話題性などその盛り上がりに同調して、細かくDL数を上下させながらも、好調に推移していること。
見逃し配信でのネット視聴や、SNSなどで語り合いながらドラマを観るといった視聴形態が浸透してきているなか、デジタルでのDL購入はそこと地続きであり、自然な購入行動への入口を設けられていることになる。この3曲からは、ドラマ主題歌とデジタル配信の親和性の高さを改めて見ることができる。