『ぎぼむす』異色“義母”に女性層が共感 満足度も今期連ドラ最高値
第4話から満足度90Pt台(100Pt満点)を推移
その背景を見ると、典型的なホームドラマを連想させるタイトルから興味を示していなかった層が、SNSの口コミやネットニュースなどの話題から入り、すっかりファンになってしまっている状況が浮かんでくる。とくに女性層の視聴者が放送を経るごとに増えており、「ドラマバリュー」調査の視聴者構成を見ると、第2話ではF1:10.0%、F2:23.8%、F3:24.4%だったところが、第6話ではF1:15.5%、F2:25.6%、F3:21.4%と全年代で増加。F2、F3層をメインに全体の6割強が女性という結果になっている。
1本筋が通ったユニークな義母の設定に注目
「とにかく気に入ったのは、義母、宮本亜希子の1本筋の通ったキャラクター。スーパーマーケットでの値段交渉、PTA問題からつぶれかかったパン屋の再生まで、最後まで目的を完遂させるのが何とも気持ちがいいのです。通常、ドラマに登場する義母といえば、“嫁や血のつながっていない娘をいじめる悪役”というのが定石。そのふるまいはどこまでも感情的で、非合理的です。ところが亜希子は徹底して合理的。娘のために淡々と現状分析をして、現実的な解を導き出していく“義母”なんて、見たことがありません。このドラマがホームドラマと一線を画しているのは義母の設定がユニークだからです」
優秀なキャリアウーマンである亜希子は、さまざまな家庭の問題を仕事に例えながらきっちり解決していく。これまでにない斬新な設定の義母であり、ヒーロー的な要素のある姿に、爽快感とともに憧れのような感情を抱く女性も増えているようだ。ユニークな設定の義母が、多くの女性からの支持、共感を集めている。
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)