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【手足口病】子ども・大人の注意点や対策は? 夏休みの“家庭内パンデミック”の予防法を医師が解説
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手足口病が2年ぶりの大流行(画像提供:クリニックフォア)
子どもだけの病気はない、大人もかかる手足口病
症状・感染経路・注意点、子どもと大人の違い(画像提供:クリニックフォア)
さらに注意したいのが、大人が発症すると子どもよりも症状が強く出やすいという点。手足にできる発疹の激しい痛みや強烈なのどの痛み、さらには高熱を伴うことがあり、その痛みから食事や歩行、ひいては仕事にまで支障をきたすケースもあるほどだ。一方で、発疹や軽い痛みだけで熱は出ないという軽症のパターンもあるが、免疫力が低下している人や妊娠中の人が感染した場合は、症状の長期化や合併症のリスクが高まるためより一層の警戒が必要となる。
対症療法が中心の手足口病、回復後に「爪がはがれる」症状も?
多くの場合、症状は1週間から10日ほどで自然と軽減していくが、痛みや発疹が予想以上に長引くことも珍しくない。また、まれなケースとして、回復してからしばらく経った後に爪がはがれる「爪甲脱落症」という経過をたどることもある。もし高熱が引き下がらない、喉の痛みで水分すら摂れない、強い頭痛や嘔吐を繰り返すなど、明らかにいつもと様子が違う場合は、迷わず対面での医療機関を受診しよう。
こうした「救急へ駆け込むほどではないが、経過を見ながら適切に対応したい」「一度は受診したものの、症状が長引いていて再相談したい」という段階において、子どもの場合は小児科の対面受診が推奨されるが、大人の場合は自宅から受診できるオンライン保険診療を選択肢に加えるのも有益だ。
回復後も便から数週間ウイルスが排出…、家庭内パンデミックを防ぐ対策
家庭内パンデミック対策(画像提供:クリニックフォア)
家庭内での感染拡大を防ぐためには、徹底した工夫が不可欠となる。まずは石けんでの手洗いを徹底し、特にトイレの後やおむつ交換の後、調理の前後などは入念に。また、患者と家族の間でタオルや食器の共用は避け、回し飲みや大皿からの取り分けの共有も行わない。発症した子どもは別室で過ごさせるのが望ましいが、寝具を分ける、カーテンで空間を仕切るなどの「ゾーニング」も効果的。さらに、家族がよく触れるドアノブ、手すり、おもちゃ、トイレ周りなどはこまめに清掃・消毒を行い、使用済みのおむつは適切に処理した上で、処理後は必ず手を洗うなど、子どもの体調が戻ってもしばらくは油断せずに対策を継続したい。
しかし、どれほど気をつけていても家庭内での完全な感染予防が難しいのがこの病気の実情でもある。子どもの看病を担う保護者はどうしても接触を避けられないため、看病する側が共倒れとなって体調を崩してしまうケースも珍しくはない。
「子どもからうつった?」、大人の手足口病のセルフチェックと受診の目安
大人のセルフチェックリストと受診の目安(画像提供:クリニックフォア)
受診にあたっては、対面受診を優先すべきか、オンライン診療を選択すべきかを見極める目安がある。まず、高熱が続いている、水分がまったく摂れない、ぐったりしているといった状態や、強い頭痛や嘔吐を繰り返すといった髄膜炎などの合併症の可能性がある場合は、対面での受診・相談を最優先すべき。妊娠中である、または持病や免疫低下がある場合、さらに症状がどんどん悪化している場合も同様に対面受診が優先される。
一方で、発疹や痛み自体は比較的軽く、今後の経過や薬について相談したいとき、すでに一度対面で受診しているが長引く症状の再診をしたいときは、オンライン診療も検討できる。また、子どもの看病で家を空けられない中で医師に相談したいとき、休日や夏休み中で通院しづらいといったケースでも、オンライン診療は活用しやすい。
看病で手一杯、保護者が体調不良になった場合の選択肢
そんなときこそ、自宅にいながらスマホで受診できるオンライン保険診療は心強い味方といえるだろう。通常の対面診療と同じように健康保険が適用されるため、3割負担の場合の診察料・処方料の目安は大きく変わらない。
ただし、オンライン診療は対面診療と比べ、精密な検査や直接の触診・視診に制約があるため、得られる情報量が限られるという側面も併せ持つ。そのため、医師が必要と判断した場合は、適切な対面受診や救急外来へと案内される仕組みになっている。また、小児の場合は「内科・アレルギー科は10歳以上」「皮膚科は6歳以上」など、年齢制限の目安があるので注意が必要だ。
2年ぶりの大流行を記録し、猛威を振るっている今シーズンの手足口病 。我が子の看病に全力を注ぐ保護者自身も、どうか自分の体から発せられる小さなサインを後回しにしないでほしい。無理を重ねて倒れてしまう前に、オンライン診療など多様な選択肢を取り入れ、この夏休みの「家庭内パンデミック」を乗り切っていきたい。