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韓国発マンガ『入学傭兵』はなぜ日本で人気?「アニメ、マンガの国」からの反響に作者も感動
日本のアニメやマンガを見て育った作者、「より共感してもらえるのかな」
YC 1人の作家として、ポップアップストアが開催できるということだけでも光栄ですし、感動しています。しかも、アニメやマンガの国と言われている日本で、読者の皆さんに大きな愛をもらってこうしたチャンスが得られたことに感謝しています。
rakhyun 一生忘れることができないほど素敵な思い出になると思います。これから先、何かつらいことがあっても、この経験を思い出して力を得たいと思います。
――『入学傭兵』は、日本でも「LINEマンガ 年間ランキング」で2023年、2024年と2年連続で1位を獲得するなど大人気です。反響は届いていますか?
YC このショップに足を運んだだけでも、反響はすごく感じています。
rakhyun これまで日本での反響というのはあまり実感できていなかったのですが、この場に来て、とても愛していただけているんだなと感じました。
――日本でこれだけ人気になっている秘訣はどう考えていますか?
YC まず私自身が作品を制作するとき、一読者として面白いと自信が持てるものを作りたいと思っています。日本での人気の理由は、はっきりとつかめていないのですが、西洋の国より、韓国と日本は似た文化を持っていると感じているので、共感していただける部分が多いのだと思います。私自身、日本のアニメやマンガを見て育ってきていますし、その意味で日本の読者の皆さんにより共感してもらえるのかなと思います。
rakhyun 私も日本だから、という部分は分かりませんが、この作品はミリタリーというテーマと、学園ものというテーマの2つが重なり合っていることが、注目していただいている要素の一つなのかなと感じています。
影響を受けたあだち充、『DRAGON BALL』『鋼の錬金術師』…日本発webtoonも
YC かなり多くの日本の作品に触れており、どれも素晴らしいと思っています。なかでも、あだち充先生の作品は大好きです。特にストーリーテリングの部分で、いつもあだち先生のような作品を作ることを夢見ています。それから、『DRAGON BALL 』(集英社)も大好きな作品です。
rakhyun 私もたくさんの日本のアニメやマンガを見て育ちました。特に印象に残っているのは、『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)です。何度も読み返していますし、いつも力をもらっています。こんな素晴らしい作品を描いてくださった荒川弘先生には、本当に感謝しています。
――最近は日本の作家のwebtoonも増えていますが、ご覧になったことは?
rakhyun 韓国で日本のプラットフォームに登録して読むことができないんですよね…。
YC そうなんです。でも、日本から韓国に展開された作品は読んでいます。例えば『先輩はおとこのこ』(LINEマンガ)とか、『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』(Studio No.9)など、とても面白く読ませていただきました。