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「普段はビッグイシュー誌の販売を…」 “ホームレス”サッカー大会、13年ぶりに日本代表が出場 選手が代表選出に喜び
毎年世界50ヵ国以上から500名以上が参加 ホームレスによるサッカー大会
大会に出場する世界各国の選手は、政治的亡命や貧困難民、更生施設入所者、住み込みで働く生活困窮者など、“安定した居住がない状況の人々=ホームレス”だ。日本でも若年層に増えているネットカフェ難民やDV被害者をはじめ、依存症からの回復施設で生活している人や家族を頼れずに社会的孤立を余儀なくされている人など、安定した住居を確保できない人たちが増え、大きな社会問題となっている。
日本代表は過去3回出場。2012年以降、資金的な課題に加え、選手集めの困難から、出場を見送ってきたが、近年の“広義のホームレス問題”への理解を深めるため、NPO法人ダイバーシティサッカー協会を含む社会的弱者を支援する7団体が、大会の周知や選手選考に尽力。また、これまであらゆる住宅弱者をサポートしてきたライフルがオフィシャルスポンサーに就任し、13年ぶりの出場実現となった。
日本代表チームは、生活困窮者支援や親に頼れない若者の支援などを行う3つの非営利団体から選抜された8名。16歳から65歳までの多様な経歴を持つ選手たちが、世界に挑む。
先ごろ、ライフル本社で行われた「ホームレス・ワールドカップ2024 日本代表記者会見」では、ライフル執行役員のほか、ダイバーシティサッカー協会代表理事と選手2名が登壇。大会への意気込みを語るとともに、日本代表チームが着用する新ユニフォームをお披露目した。
「普段はビッグイシュー誌の販売をしていますが、こんなチャンスをいただけて感激しています」
日本代表の一人、岩崎零選手は「子供の頃からずっとサッカーをしていました。大好きなサッカーで、まさか日本代表で出場できるのは夢のようです。3得点、3アシストを目指します」と意気込みを語った。もうひとりの山田裕三選手は「ふだんはビッグイシュー誌の販売をしていますが、こんなチャンスをいただけて感激しています」と代表に選出された喜びを口にした。
なお、オフィシャルスポンサーのライフルは、日本代表ユニフォームの制作、大会出場資金の支援のほか、今後、代表選手たちの住まい探しのサポート、“広義のホームレス問題”の理解促進のサポートなどを行っていく。
「ホームレス・ワールドカップ2024」の全試合は公式YouTubeチャンネルにてライブ配信される予定。