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「自閉症の息子を守るため」ネットの誹謗中傷と5年間の戦い、「女児の身体を触る」などの虚偽情報も
息子を巻き込みたくないの想いで対処を決意
moroさん夫にすぐ相談しました。「相手にしても泥仕合になる」「無視するしかない」という反応で、スルーする他ないと言われました。私も「それしかない」と、半ば諦めていました。
――最初は特段気にしていなかったと描かれていましたが、これは対処しなくては、と思った言葉はどんなものでしたか?
moroさん保護者を騙る人物に息子についての虚偽情報を書きこまれた時です。「子どもが暴力を受けた」「女児の身体をベタベタ触る」これを見た人たちから、息子への誹謗中傷が止まなくなり、学校が特定され、学校・教育委員会まで巻き込んでしまいました。このまま放っておくことはできないと思いました。
――著書のサブタイトルにも入っていますが、息子さんが自閉スペクトラム症というのも、法廷で誹謗中傷犯と戦うことを決心された理由だとありました。こういった状況を息子さんも理解していたのでしょうか?
moroさん当時は理解出来る年齢ではないこともあり、息子には話していませんでした。でも現状をこのまま放置して、将来息子が知った時、とても傷つくと思い、決心した次第です。
――漫画や著書をSNS等で発信することで、これまた様々な声が寄せられたかと思います。
moroさん「掲示板に書かれているmoroさんに対する誹謗中傷を読んで、そのときはすっかり信じてしまっていた。これからはデマの可能性があるという事も考えて気をつけたい」という声や「被害にあって苦しんでいる人達のため、誹謗中傷や差別にはできる限りNOの声をあげていきたい」という声です。この漫画で意図していることが伝わって嬉しく感じています。
Profile moro
2児の母。長男は自閉症スペクトラム。
長男が小1の時、長男の捏造情報・誹謗中傷を数年に渡りネットに書き込まれ、民事・刑事ともに訴えを起こしました。民事の結果は勝訴。刑事は略式起訴。
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