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上戸彩、「後悔したくない」ワーキングママとしての葛藤も 『沈黙の艦隊』インタビュー

 子育ては今しかできないことでもあり、子どもがある程度成長すれば状況はまた変わってくることも見据えている。

 「今まで積み重ねてきたものをゼロにしたくないという思いもあるし、そこに焦りはなくて、子どもは大事だし、子育てもちゃんとしていきたい。とはいえ、子育てがひと段落して、本格的に仕事復帰しようとした時に、“上戸彩って誰?”みたいな感じになるのもそれはそれで怖い(笑)。やりたい時にやりたいことだけできるほど人生うまくいくとは思っていませんが、あの時もっと働いておけばよかった、と後悔しないように、今の自分にできるお仕事は精一杯やりたいと思っています。役者としても人としても一緒に仕事ができて良かったな、楽しかったな、期待に応えてくれたな、と思ってもらえる人でいたいと思っています」

 「後悔しないように」という考え方は芸能活動を始めたころから一貫しており、彼女の人生のはっきりした指針になっているようだ。

 「昔も今もですが、不器用なので、力の抜きどころがわからないんです。常に一生懸命だった分、後悔はないです。歌手活動をしていた時も、めちゃくちゃ歌が下手なことは自分が一番わかっていたことで、でも当時の私にとってはあれが精いっぱいだったから後悔はしていないです。むしろ仕事をセーブしてからの方が、一つひとつの仕事に丁寧に向き合えるようになって、現場では精いっぱいの力を出していたつもりでも、この程度のことしかできなかったのか、お芝居って難しいな、と反省することが増えました」

 歌手活動の話が出たので、今後のことを聞こうとすると、かぶせ気味に「歌いません」と釘をさした上戸。「マイクを持って歌うことがトラウマになっていた」と打ち明ける。「歌番組はもちろん、お仕事の打ち上げでカラオケに行くのもすごく嫌でした。歌うことを楽しめなかった時期が相当長く続きました。でも今は日常的に子どもたちが歌うので、一緒に歌っているうちにやっと歌うことが楽しくなってきました。それに、私が歌手活動をしていたことを知らない世代も増えているので、時の流れを感じますね(笑)」
カメラマン:山崎美津留
スタイリスト:宮澤敬子(WHITNEY)
ヘアメイク:猪股真衣子(TRON)

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